講演者インタビュー
AI面接ツール導入に潜む落とし穴
~海外事例に学ぶリスクと安全なツールの選び方~

タレンタ株式会社 カスタマーサクセス
岩倉 稜氏
採用活動における「対話型AI」の活用が急速に進んでいます。一方、技術的な違いや法的リスクへの理解が不十分なままツールを選定し、予期せぬトラブルを招くケースも少なくありません。本講演では、生成AIと面接評価専用AIの違いを整理し、欧米の規制動向や失敗事例をもとに、生成AIの誤った活用方法が招く危険性を解説します。さらに、ツール導入で失敗しないための判断基準を踏まえ、安全なツールの特長をお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、採用責任者・担当者やDX推進に携わる方々で、次のような課題を抱える皆さまを対象としています。
・AI面接ツールを導入したいが、どの基準で選ぶべきか悩んでいる
・AIを面接に活用する際、法務・倫理面のリスクが不安
・AI規制が進む欧米の事例を踏まえ、自社のAI導入を検討したい
私たちは、最先端のテクノロジーとサイエンス(データ×心理学)の力で、採用選考の課題解決を支援してきました。特にAI面接ツールのパイオニアであるHireVue社と、その国内導入を10年以上にわたり支援してきた当社の知見をもとに、信頼できるAI面接ツールの選定方法を具体的にお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の聴きどころは、AIの社会実装に当たって留意すべき法的リスクの最新動向について知り、将来のAI規制に備えて安全なAI面接ツールを選ぶ観点を学べることです。
当日は、世界のHRテクノロジー業界を代表し、各国当局との矢面に立ってきたHireVue社とその国内導入を支援してきた私たちの知識を交えて以下を解説します。
・採用選考AIツールの分類と歴史
・各国におけるAI規制の動向
・生成AIを用いた面接ツールに潜む危険性
・安全なAI面接ツールとその選定観点
本講演のベースは米国発祥の「HireVue AIアセスメント」です。録画動画から将来の活躍人材を予測し、コンピテンシー(社会人基礎力)を自動判定するソリューションとして世界中で活用されています。この取り組み事例を通じ、今後日本でAI規制が導入された際にも、皆さんが導入ツールで損をしないよう、現時点で準備しておくべきポイントを具体的にお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
日本より数年先を進む欧米のAI規制動向を踏まえると、今後日本でもAI規制が整備される可能性が高いです。現在導入を検討している、あるいは既に利用しているAI面接ツールが「今だけ使えるもの」になっていないでしょうか。
海外では生成AIを面接に用いた結果、裁判や社会問題に発展した事例も報告されています。
本講演では、特に急増する生成AI面接ツールの危険性に焦点を当て、リスクを踏まえた上で皆さまが安心してAI活用を進められるよう、一緒に考える機会となれば幸いです。
- 岩倉 稜氏(いわくら りょう)
- タレンタ株式会社 カスタマーサクセス
- 早稲田大学大学院教育学研究科を修了。修了後、リンクアンドモチベーショングループにて、公教育現場へのIT導入を通じた業務効率化支援に従事。その後、“人が本業に専念できる環境づくり”を志し、タレンタ株式会社に入社。現在は海外製HRテクノロジーの導入・運用支援をじて、採用・人事DXを現場で支援している。

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