講演者インタビュー
日本ハムの介護両立支援「全従業員のリテラシー向上施策と継続的なアプローチから施策の全体像をひも解く」

株式会社ユメコム 代表取締役/キャリアコンサルタント/介護相談窓口アドバイザー
橋本 珠美氏
大介護時代を迎えるこれからの日本において、全社員がそれぞれの実情に合わせて主体的に働き方を選択できることが必要です。また介護を行う従業員が心理的負担を感じることなく働き続けられる職場風土づくりも不可欠です。本講演では、若くして仕事と介護両立支援担当を担う日本ハム 小平氏をお招きし、支援の導入背景、介護の両立に対するリテラシー向上施策、社内周知など具体的取組についてご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「他社の取り組み事例を知り、参考にしたい」「今後の施策を検討したい」という経営層・人事・DEI担当の方々におすすめします。
継続的に仕事と介護の両立支援に取り組む日本ハム 人事部DE&I推進で実際に現場に立つ小平佳奈氏をゲストに迎え、具体的な取り組み事例をお伝えします。
・他社の取り組み事例が知りたい
・企業としての介護支援の対応力を向上させたい
・両立支援担当者として知識を身に付けたい
・企業としてどこまで関わるべきか疑問を持っている
・人員定着を目指している
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
介護離職者が、介護を始めてから離職するまでの期間と割合は「半年で60%」「1年で70%」と言われています。
初めての介護を何の情報もないまま迎える方の中には、混乱に陥り、親への「不安」はもちろんのこと、仕事を休むことへの「罪悪感」、介護を理解されない「喪失感」などの精神的ストレスで追い込まれる方、介護に没頭して周りが見え無くなる方が多くいらっしゃいます。そのため、企業としての心構え、対応力が大変重要です。
本講演では小平様より、介護中の方への対策はもちろんのこと、これから介護を迎える方への準備・対策について、支援策の導入に至った経緯、それらに対する施策、施策の結果、目指すゴールなど、現場の声を含めてお役立ち情報満載でお伝えいたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
これから介護をする可能性がある従業員は経験がなく、両立の大変さを想像できません。自ら情報収集する方も少ないでしょう。そういった方々が介護離職に陥らないための施策を講じることにより、必要以上に不安にならずに仕事と介護を両立できます。
誰もがいずれかかわることになる介護について、介護者本人だけでなく全従業員が理解し、仕事も介護も子育ても、すべてを大切にできる企業になるためのサポートができれば幸いです。
- 橋本 珠美氏(はしもと たまみ)
- 株式会社ユメコム 代表取締役/キャリアコンサルタント/介護相談窓口アドバイザー
- 2001年4月、株式会社ユメコムを起ち上げ、介護・福祉の法人マーケットを中心に、誰もが高齢社会を安心して過ごすためのコンサルティングを始める。高齢者やそのご家族の幅広いお悩み(介護・相続・すまいなど)にお応えしている。相談窓口の事例と自身の経験(ダブルケア)を取り入れたセミナー活動は好評を得ている。

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