――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

企業で休復職・両立支援に関わっている方向けの講演です。企業内で今の支援に課題がある、今後の支援体制に不安がある、治療と仕事の両立支援について、国の動きが気になる……そんな方におすすめの内容です。次のような課題・お悩みをお持ちの方、ぜひご視聴ください！

●両立支援はある程度やっているけれど、休復職・両立支援について都度社員に伝えているので、もっと社内で理解を広げたい。
●支援者の上司や同僚に支援ポイントの教育を行えず、都度対応しているので、支援者本人に向き合う時間が減っている。
●そもそも相談してくれない社員がいる。
●実際に休職になる社員に対して、本人や医療機関、産業医とうまくコミュニケーション・連携がとれていない。
●対応することが多すぎて、書類の管理・更新などを忘れてしまうことがある。
●対応手順が多岐で煩雑。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

労働者人口の減少、定年の延長、女性の活躍などに伴い、病気の治療をしながら働き続ける人は今後ますます増えることが予想されます。そんな中、今年6月11日に労働施策総合推進法の一部改正により、「治療と就業の両立支援対策」が努力義務となることが官報にて公開されました。また、今年の健康経営度調査票においても、治療と仕事の両立支援に関する項目が改定されました。

今後、企業で病気の治療と仕事の両立支援に関する取り組みが重要になっていく中で、私たちにできることは何か。法改正と健康経営度調査票の改定項目を踏まえ、今後必要になることを分かりやすく解説します。また、さまざまな企業へ様のインタビューから見えてきた両立支援における困りごとを分析し、これからの両立支援で必要なこと、企業ですぐに取り組めることを紹介します。

個別性が高くきめ細やかな対応が必要な両立支援において、今以上に支援する社員に寄り添うためにどう変わっていくべきか。会社として変わっていくべきこと、社員一人ひとりに意識を変えてもらうべきこと、両立支援に関わる者としてそれらをどう推進していくかなど、具体的な事例を交えて解説します。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

アリルジュ株式会社は、2024年6月に設立されたまだまだ新しい会社です。親会社である大鵬薬品で培われたノウハウを世の中に広げ、社会課題を解決していくべく誕生しました。

大鵬薬品グループでは50年以上、がん治療薬の開発・提供を通してがんと向き合ってきましたが、私たちが叶えたいのは病気を治すことだけではありません。人々のかけがえのない「いつも」の生活が「いつまでも」続くように、患者さんやご家族に貢献し、がんに関する社会課題を解決することが私たちの使命です。

病気になっても働き続けたい人が当たり前のように働き続けられる社会を目指して、今私たちにできることを一緒に考えていけたらと思います。

• この記事をシェア
•