ゲストさん クリップ ログイン

日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」 
				2025年11月19日(水)・20日(木)・21日(金)・26日(水)・27日(木)・28日(金)開催

[主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2025-秋-」トップ 講演者インタビュー 堀元 由梨氏(東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 くらしづくり・地方創生部門 新規事業ユニット)インタビュー

ワーキングマザーの自己効力感を高める支援とは
~データサイエンスで読み解く女性活躍~

堀元 由梨氏 photo

東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 くらしづくり・地方創生部門 新規事業ユニット

堀元 由梨氏

女性活躍、特にライフとキャリアの両立で時間的に制約のあるワーキングマザーの活躍を促進する鍵として「自己効力感」が注目されており、高い目標達成やエンゲージメント向上に不可欠ともいわれています。本講演では、データサイエンスがご専門の横浜市立大学・黒木教授をゲストにお迎えします。ワーキングマザーの自己効力感を高め、活躍につなげるための具体的な支援策とは何か、定量的なエビデンスをもとに解き明かします。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

政府は、2020年代の可能な限り早期に「指導的地位に占める女性の割合を30%程度にする」という目標を掲げていますが、2025年時点での平均は11.1%と、依然として達成が厳しい状況が続いています。

育休取得前後のキャリアプランについて、35歳以上の男性の8割が変わらないもしくはキャリアアップできそうと回答している一方、35歳以上の女性の約半数が当初よりもキャリアをセーブすることとになった・なりそうと回答しており、ライフイベントを経たあとの性差はいまだ残っています。

本講演では、データサイエンスの研究結果をもとに自己効力感を高める支援策を学び、組織としての取り組みに活かすヒントとなる情報を、PeerCross利用者の状況の紹介も交えながらご紹介します。特に、仕事と育児を両立するワーキングマザーが、職場で自信を持って能力を発揮できる環境づくりに課題を感じている方におすすめの講演です。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

横浜市立大学 黒木淳教授をゲストに迎え、データサイエンスの視点から、「自己効力感」を高めるための理論と実践について紹介します。自己効力感は、自律的なキャリア形成や管理職への挑戦に大きく関わる要素であり、女性活躍推進においても欠かせない視点です。目標達成に関しても自己効力感の高さが影響しており、パフォーマンスにも直結するといわれています。感覚や経験則ではなく、実際のデータに基づいたアプローチが本講演の最大の特徴です。

PeerCrossではマッチングを経験した利用者の8割がキャリア・ライフに前向きなアクションを起こしたという結果も出ています。育児中であっても前向きなアクションを起こすには、制度だけでなく当事者の意識変容が不可欠です。自己効力感とあわせて意識変容を促すためのポイントをPeerCrossの利用者の状況をご紹介しながらお話しいたします。

黒木教授からは、以下についてご説明いただく予定です。
・自己効力感がパフォーマンスに与える影響
・両立中の社員の自己効力感の傾向
・ワーキングマザーの自己効力感の高め方

皆さまも実践できる、自己効力感を高めるポイントをお伝えします。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

PeerCrossは、ワーキングマザー同士が価値観や境遇の近しい方と「Peer(対等)」に会える場として提供しています。2025年9月現在、累計6,500組13,000名のマッチングが成立し、意識変容・行動変容に高い効果が出ています。

ワーキングマザー当事者の自己効力感を高める支援は、個人の成長だけでなく、組織の活性化にもつながります。今回は自己効力感を高める支援について、統計データや研究結果をもとに、自己効力感を高める要因を明らかにし、企業が取り組むべき支援策をご紹介します。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

  • この記事をシェア
  • X
受付終了
講演者プロフィール
堀元 由梨氏(ほりもと ゆり)
東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 くらしづくり・地方創生部門 新規事業ユニット
2009年東日本旅客鉄道株式会社入社。首都圏の駅、車掌、運転士を経験。第2子育休中のボランティア活動での社外とのネットワーキングの経験や自身の両立の経験を事業の推進に活かしたいという思いからPeerCross事務局に公募にて異動し、2023年7月より現職。約40社様にご導入いただいている。

「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。