講演者インタビュー
戦略的HRBPの最前線〜事業成長に向けてHRBPが果たすべき役割と必要な知識・スキル、マインドセット

株式会社インヴィニオ 代表取締役/エデューサー/組織能力開発ストラテジスト
土井 哲氏
日本でもHRBPを設置する企業が増えてきています。どのように進めればいいのでしょうか。本講演では、外資系企業を中心にHRBPとして事業支援の最前線を歩んで来られ、HRBPの育成においても独自の哲学をお持ちの西澤秀彰氏がご登壇。事業トップとの信頼関係を構築し、戦略の策定・実行を支援するためにHRBPが果たすべき役割とは何か、どのような知識・スキル、マインドセットが求められるかをお聞きします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
2020年前後から徐々に関心が高まり、最近急速に導入の機運が高まっているのがHRBP=Human Resource Business Partner。事業部門のトップやリーダーシップチームをクライアントとし、事業戦略の実現にむけて、人・組織の課題を解決していく職種です。「ビジネスパートナー」である以上、事業戦略レベルのことがらについて事業トップの壁打ち相手となり、実行体制作りにおける頼れるパートナーとなることが期待されています。ところが、制度は導入したものの、何を目指すのか、どこから手をつけるのか、何を職務とするのか、どのような人材を集め、どのように育成するのか、さらにはどのように評価するのか――。まだまだ手探り状態の企業が多いのではないでしょうか。今回の講演ではこのような課題を抱えていらっしゃる企業に課題解決のヒントを得ていただくことを目的としています。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
講演者である土井は、過去のHRカンファンレンスで、自身がヴァーチャルHRBPとして関わった案件について、クライアント企業からゲストを迎えて事例として紹介してきました。2023年の秋には、オムロン様の新規事業立ち上げを支援した事例を、2024年には東洋合成様の3工場で行った組織能力開発の事例を紹介しました。これらのプロジェクトの中核にあったのは、「活動システムマップ(CASM)」というツールを使って、戦略が求める「組織能力」を言語化・可視化することでした。そして2024年の秋には、CASMの作成によって人的資本経営でうたわれている「経営戦略と人材戦略の連動」についても実現できることをお話しました。
今回の講演では、これらを振り返りつつ、長年HRBPとして数多くの企業で実績を上げてこられた西澤秀彰氏をゲストにお招きし、西澤氏が考えるHRBPとは何か、どのような姿勢でこの仕事に向き合い、事業リーダーとどのように信頼関係を構築し、どのようなプロセスでものごとを進め成果を上げてきたのか、どのような苦労があり、HRBPとしての醍醐味は何か、などをお話しいただきます。また、HRBPを育成する立場になってからは、どのように後輩たちを指導し育ててきたのか、HRBPにはどのような資質が重要と考えていらっしゃるかなどについても、持論をお話しいただきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今回の講演で、皆さまの会社におけるHRBP活用の方向性に関してヒントを得ていただければ幸いです。HRBPがうまく機能するための条件はありますか?どのような状況であればHRBPを置く意義がありますか?などの質問をお受けすることがあるのですが、人や組織関係の課題を抱えていない事業リーダーは一人もいません。人・組織の面から事業成長に貢献したい、そう思った時がHRBPの設置どきです。ただし、確実に成果を出すためには、HRBPとしての「プロセス」=ものごとの考え方や仕事の進め方を知る必要があります。守・破・離という考え方がありますが、最先端の人の型や技を学ぶことから始めてみてはどうでしょうか。
- 土井 哲氏(どい さとし)
- 株式会社インヴィニオ 代表取締役/エデューサー/組織能力開発ストラテジスト
- 東京大学経済学部、MITスローン経営大学院卒業。(M.S.)東京銀行(現三菱UFJ銀行)、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベンチャー企業支援コンサルティング会社の設立を経て、1997年に株式会社インヴィニオを設立。以来、四半世紀以上にわたって人材開発、組織開発プロジェクトの企画・実施に従事。

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