講演者インタビュー
1on1・マネジメント研修・経営との対話は「組織開発」ではない。変革を実行する組織開発の本質的実践法

株式会社HR and 代表取締役/JAXA人事部客員
神吉 徹二氏
日本企業の多くが、「経営が描いた戦略が実行されない」「自律的に従業員が動けない」等の課題を抱えています。それら課題の原因を「個人」に求め「個人」を強化する施策が多く実施されています。一方で組織開発は「組織」そのものを強くするための実践方法であり、原因を個人の責任とは捉えません。本講演では、「組織開発」ではどのように組織の課題を捉えて解いていくか目の付け所と実践方法を具体的にお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
企業における人事施策には、「個人のパフォーマンス向上」「組織のパフォーマンス向上」という2つの目的があります。
本講演は、「組織のパフォーマンス向上」を目指して様々な施策を講じてきたが、その効果をなかなか実感できない方々の疑問を解消する場にしたいと考えています。
組織のパフォーマンス向上は、個人のスキル向上だけでは困難で、組織・チームに直接アプローチすることが重要です。「組織開発」はそれを可能にしてくれますが、いざ実践となると施策イメージがつかめず、本質的な考え方にたどり着くことも難しいという側面もあります。直近5年で20社の組織開発をご支援してきた弊社の実践知を踏まえて、本質的な知見・知識をわかりやすく学べる構成でお伝えします。組織開発の本質を踏まえて実践したい、従来型の伝統的な人事施策から卒業したいと感じていらっしゃる方に聞いて頂きたいです。
組織・人事施策を企画する方々の多くが、「個人が成長・変化するから、組織が成長・変化する」という捉え方をしています。組織開発は「個人の成長・変化を介さずに、組織の成長・変化に働きかける」ことができます。参加頂いた方には、この核心部分が理解できる構成にしてお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
組織に関する代表的な問題をいくつか取り上げ、個人フォーカスのアプローチならどのように解くか、組織フォーカスのアプローチ(=「組織開発」)ならどうするかを対比して考えていきます。
実際の現場で得た知見を、学術的な観点と紐づけてご説明します。
どの企業にも存在する「経営で決めた戦略が実行されない」「従業員が自律的に動けていない」「部門間の連携が進まない」などを取り上げる予定です。(取り扱う課題は当日変更になる可能性がありますが、とにかく組織開発の本質的な理解と実践に少しでもたどり着ける問題を取り上げます。)
例えば、以下の従来的なアプローチは、実は個人フォーカスアプローチであり、組織フォーカス(直接的に組織を強くする)アプローチではありませんよね。
・戦略が実行されにくくなったのは、管理職が原因→→管理職研修を実施する(=マネジャー個人の強化)
・戦略が実行されにくくなったのは、階層別の役割・スキルが明確でないから→役割基準・スキル基準の明確化に取り組む(従業員個人の行動強化)
世の中的には「組織開発かも?」とされている内容も、当日本質論を学んで頂くことで理解を新たにし、各社にフィットする実践につなげて頂けるとうれしいです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
何か新しい(個人フォーカスの)施策を導入しても効果がでず、さらに新しい(個人フォーカスの)施策を導入する、というサイクルは、ともすれば施策を主導する部門と施策を受ける事業の双方が疲弊しがちです。
そういったサイクルを抜け出すには、まさしく「組織開発」が有効であると強く感じています。
個人と個人が有機的につながり、連動し、組織としてのパフォーマンスが高まっていくための考え方と実践論を、わかりやすくお伝えできればと思います。
当日は、一方通行ではなく、対話的にやりとりできるように進めたいと思います。
- 神吉 徹二氏(かみよし てつじ)
- 株式会社HR and 代表取締役/JAXA人事部客員
- ファシリテーション型HRBPサービスを提供する株式会社HR andを創業、代表取締役。デロイトトーマツコンサルティング、リクルートホールディングス、RPAホールディングスで、制度企画・運用、HRBP、HR部門のマネジメント等を経験し独立。JAXA人事部客員として、組織開発全般のアドバイザーも務める。

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