講演者インタビュー
課題解決の新手法「設定型課題解決」
発生した問題の解決ではなく、リーダー自ら課題を設定し解決する技術

株式会社スキルベース 代表取締役
高松 康平氏
リーダーに求められる問題解決力とは何か。従来の問題解決は、既に「発生」している問題を解決するための手法でしたが、これからは自ら目指すべき姿を考える「設定型」の課題解決力が不可欠です。本講演では「発生型」と「設定型」という2つの問題解決アプローチの違いを整理し、その会得に必要な考え方を解説。2024年度に数多く実施してきたリアルな研修事例を交え、問題解決力向上のヒントを紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、以下のような課題やご要望をお持ちの方におすすめです。
(1) 設定型課題解決の必要性を感じている方
・発生した問題への対応ではなく、主体的に課題を設定し、解決に導く力を身につけたい
・現場の提案力を強化し、会社全体に貢献したい
・顧客への提案力を向上させ、より付加価値の高い提案を行いたい
(2) 管理職・リーダーの目標設定力や戦略立案能力を強化したい方
・現場の課題を自ら発見し、解決に導く力を鍛えたい
・本部からの指示で動くではなく、現場で戦略を立案する力を鍛えたい
・未来志向で目標を立案し、組織をけん引して欲しい
(3) 従来の問題解決研修に違和感をお持ちの方
・これまでの問題解決研修が実務に直結しにくいと感じている
・一般的な問題解決研修に物足りなさを感じている
・現代のビジネス環境に適した問題解決手法を学びたい
こうした課題に対する新たな視点とアプローチをご紹介します。
※「HRカンファレンス2024-秋-」にて、多くの反響をいただいた講演のアンコール開催です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演のポイントは、大きく二つあります
1. 「発生型問題解決」と「設定型課題解決」の違い
多くのビジネスパーソンは、目の前の問題を分析し、解決策を立案する「発生型問題解決」に慣れています。このアプローチは、すでに発生した問題に対処するためのものであり、受け身になりがちです。
一方、「設定型課題解決」は、明確な問題が存在しない状況で、未来を見据えて課題を設定し、解決に向かうプロセスです。ここでは、「目標が先、課題が後」ではなく、「課題が先、目標が後」となる考え方が重要です。多くの方が「何から考え始めればよいかわからない」と感じるのは、このスキルを学ぶ機会が少ないからです。本講演では、この違いを明確にし、なぜ今「設定型課題解決」が求められているのかをお伝えします。
2. 設定型課題解決の実践プロセス
「設定型課題解決」を実際にどのように進めるのか、そのプロセスを具体的に提示します。
「何を考え、どのように行動すればよいのか?」
体系的な思考プロセスを学ぶことで社員の成長を促し、実務に活かせる力を養います。
本講演を通じて、「設定型課題解決」の考え方と実践方法を理解し、企業の成長を支える新たな視点を得ていただければと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
スキルベースは、時代に合わせて進化するカリキュラムを提供することにこだわっています。
現在、企業における課題解決の方法は急速に変化しており、「設定型課題解決」の重要性がますます高まっています。本講演では、今の時代に必要なスキルを明らかにし、具体的な学びのポイントをご紹介します。
また、研修の企画や見直しに関するご相談にもお応えします。ぜひ、ご参加いただき、実践に役立つヒントをお持ち帰りください!
- 高松 康平氏(たかまつ こうへい)
- 株式会社スキルベース 代表取締役
- 新卒でマッキンゼーに入社。その後、リクルート等を経てビジネス・ブレークスルーで執行役員に。10年間に渡り問題解決力トレーニング講座責任者を務めた。研修講師として、年間100日以上登壇しNo.1講師として活躍。現在は独立し「考える力」を中心に教育コンテンツの企画開発から提供まで幅広く携わっている。

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