講演者インタビュー
男女間賃金格差、正しく理解できていますか?
~賃金格差を適切に理解するためのデータ活用法~

学習院大学 経済学部教授/東京大学エコノミックコンサルティング アドバイザー
滝澤 美帆氏
近年、男女間賃金格差の開示義務が拡大し、企業はその要因分析と解消策の策定を求められています。しかし、賃金格差の要因は単純ではなく、効果的な施策を打ち出すためには、適切なデータ分析と実証的なアプローチが不可欠です。賃金格差が生じる背景、要因分析、問題解消の施策に加え、分析に必須なデータ構築について、東京大学エコノミックコンサルティングが誇る専門家が人事担当者必見の明日から使えるヒントを提供します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、男女間賃金格差の是正や女性活躍推進を真剣に考える企業の経営層・人事担当者向けの内容です。特に、以下のような課題を抱えている企業に最適です。
・管理職に女性が少ない
・採用に力を入れているが、男女間賃金格差が縮まらない
・公平な評価や昇進の仕組みを構築したいが、どこから着手すべきかわからない
講演のなかでは、賃金格差が生まれる要因をデータからひも解き、科学的なアプローチで実効性のある解決策を導き出す方法を解説します。また、企業の競争力向上にもつながる人的資本経営の視点を加え、単なる制度導入ではなく、組織全体の成長に結びつく戦略的アプローチを提示します。データ分析を駆使した具体的な施策を知りたい方にとって、明日から実践できるヒントが満載の講演です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
まず、政府の男女間格差開示に関する要請の潮流に関する解説は、人事部の方々にとって、今後どのような対応が必要になるのか示唆に富む内容になっています。次に、男女間賃金格差が生じる背景を掘り下げ、賃金の決定要因や市場での力学がどう格差を生むかを説明します。単なる賃金の差ではなく、その根本的な要因を分析することで、改善の第一歩を踏み出せます。
また、データ分析の重要性にも触れ、企業が蓄積した人事データを活用して、どのように格差解消につなげられるか、ヒントを示します。さらに、データを流し込むだけで賃金格差の要因を分析してくれるツールを紹介します。分析結果を施策に反映させる方法として、人事部門ができる実践的なステップを解説しますので、改善策をどのように導入するか具体的なイメージをつかむことができます。
くわえて、男女間賃金格差解消施策の失敗事例を紹介し、施策が機能しない理由や注意すべき点を解説します。最後に、経済コンサルを用いるメリットを解説し、専門家の支援がデータ分析や施策策定にどのように役立つかを説明します。経済学的な視点を持つプロフェッショナルの助言が、企業の人事戦略に与える価値を感じていただければと思います!
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「男女間賃金格差の是正」や「女性活躍推進」は、社会的な要請であると同時に、企業の競争力向上にも直結する重要な経営課題です。女性活躍の遅れが企業間競争で不利になる可能性があることを認識し、対策を講じることは、業界内で優位に立てることを意味します。施策が期待通りに機能しない場合、重要なのは「データ分析と改善サイクルの構築」です。データを分析し、分析結果から導き出された問題点を施策に反映し、再度データに戻り分析を繰り返すことで、確実に改善につなげていけます。データ分析と労働経済学に基づくアプローチで、皆さまの課題解決に役立つ情報をお届けしますので、ぜひご参加ください!
- 滝澤 美帆氏(たきざわ みほ)
- 学習院大学 経済学部教授/東京大学エコノミックコンサルティング アドバイザー
- 企業の人的資本、無形資産、生産性研究を専門とする。多様な業種の企業に対して、データに基づく生産性向上のコンサルテーションを実施。人的資本経営に関する研究にも従事し、日経「スマートワーク経営」研究会プロジェクトにも参画。企業人事データを活用し、生産性向上に繋げる取組みに携わる。一橋大学博士(経済学)。

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