講演者インタビュー
人的資本経営と情報開示の戦略~はじめて「人的資本レポート」を発行した工程から考える~
NECソリューションイノベータ株式会社 理事 兼 人財企画部長 兼 CHRO
上浜 敏基氏
人材を最大の資産と位置づける当社の人事戦略をひも解く講演です。経営戦略と人事戦略のアラインメントから人的資本経営に至るプロセスを解説し、エンジニアを中心とした多様な社員の力を最大限引き出す方法を考察します。当社は非上場企業ですが、経営の透明性を高めるため、今回人的資本レポートを作成しました。私たち自身が体感した、積極的な情報開示の意義と効果、今後のレポートのあり方・方向性についてもお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
近年、無形資産である人的資本の重要性が高まり、法令や資本市場から情報開示の要請が強まっています。しかし、情報開示は容易ではありません。多くの企業が「人的資本経営の考え方や実践方法」「情報開示に必要なデータ収集やその範囲」「情報開示後の取り組みや人的資本経営の進化の方法」などについて、課題を抱えています。
本講演では、そのような課題をお持ちの経営者や人事部の皆さまに、当社の人材戦略、人的資本経営、情報開示のポイントを具体的に紹介します。また、我々の取り組みや将来に向けたビジョンを共有し、皆さまと一緒に人材戦略や経営戦略の発展を図りたいと考えています。ぜひこの機会に参加してもらえたらうれしいです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演においては、当社の人的資本経営の考え方や内容に加え、それを一貫したストーリーとしてまとめ上げた「人的資本レポート」について、詳しく解説いたします。まず、NECソリューションイノベータの人的資本経営推進事例を紹介します。事例紹介では、「経営戦略と人事戦略の融合」「安定的・持続的な人材確保」「適時・適所・適材・適処遇の実現」「企業価値を高める多様性の向上」「個人・チーム・組織のパフォーマンス最大化」を実現している点にご注目ください。人的資本レポートを活用した情報開示の解説では、情報開示の狙いやレポート作成のスケジュール、レポート発行の効果や今後の方向性についてお話しします。ぜひご注目ください。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
事業成長の原動力はやはり「人」です。NECソリューションイノベータでは、かねてから社員一人ひとりが成長し、最大限に力を発揮できるよう人材への投資や、人事制度の改革に取り組んできました。そして、これから当社への入社をご検討いただける方、現在仕事をしている社員をはじめとする全てのステークホルダーに向けて公開した「人的資本レポート」は、わたしたちが本気で人事マネジメントの改革を行うという固い決意の表れです。この徹底的な情報開示の取り組みに関しては、 参考になる部分が多くあると自負しております。 皆さまのご参加をお待ちしております。
- 上浜 敏基氏(うえはま としき)
- NECソリューションイノベータ株式会社 理事 兼 人財企画部長 兼 CHRO
- NECソリューションイノベータ(株)の人事・人材育成を統括。アパレル企業から当社に転職。CoE、HRBPと様々な立場で人事全般を幅広く経験。2018年から2年間、経済産業省産業人材政策室に出向。リスキル、キャリア教育、経営戦略と人事戦略の適合(人材版伊藤レポート)等に従事。2023年4月から現職。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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