講演者インタビュー
従業員の能力を可視化する
スキルマップ作成・活用方法と海外の最新オープンスキルフレームワーク
株式会社ネットラーニング 代表取締役社長
岸田 努氏
多くの企業では事業戦略に必要とされる従業員のスキルや経験、資格などの情報を体系的に整理できず、可視化できていない現状があります。そうした中で、スキルマップは従業員のキャリアパスの設計や教育計画の立案を図ることが可能です。本講演では、海外での最新動向のスキルフレームワークなどを踏まえてスキルマップの作成方法と手順、スキルを可視化する具体的な構築手法をお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
人材の流動化が加速し、ジョブ型雇用の増加も進む中、人材育成もそうした変化に合わせて戦略的に行う必要があります。
一方で、多くの企業では従業員それぞれが保有しているスキルや経験、資格などの情報を持っておらず、また可視化されていない現状があります。
そうした中で、スキルマップは従業員のスキルを管理し、組織的なスキルレベルを表すことができます。スキルを体系的にマッピングすることは、組織が従業員の強みと弱みを理解しスキルギャップを特定することで、トレーニング、キャリア開発、人材管理に関して意思決定を行うのに役立ちます。
本講演では、スキルマップの概要から、作成方法と手順、スキルを可視化するオープンバッジなど具体的な構築手法をお伝えします。また海外での最新動向のスキルフレームワークとスキルエコシステムについてもご紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
人材を資源ではなく伸び縮みする資本として捉える人的資本経営や、全社員のリスキリング、そしてDX推進などの根幹には必ずスキルマップによる従業員のスキル管理が要となります。その要となるスキルマップを今一度その目的や構築手順、そしてスキルの可視化をどのように行うかなどを整理してお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
階層別研修など企業が従業員に研修を割り当てて育成を行う時代はもうすぐ終わりを迎えます。また今後人材の流動化は一層活発になると予想されます。そうした市場の急速な変化に対応した人材育成を行うために、組織はどのようなスキルを保持するべきかを明確にするスキルマップは今後一層重要な仕組みになっていくことが予想されます。
今一度「スキルマップとは何か」「その役割は何か」「どのように活用できるのか?」を整理してみなさまにお伝えしたいと考えております。ご参加お待ちしております。
- 岸田 努氏(きしだ つとむ)
- 株式会社ネットラーニング 代表取締役社長
- 外資系情報サービス企業で情報システムを販売。2003年ネットラーニング入社。eラーニング市場開拓を行い大手企業中心に数々の研修を成功に導いた。2021年代表取締役社長就任。一財)オープンバッジネットワーク、一財)日本オープンオンライン教育推進協議会、特非)デジタルラーニング・コンソーシアム理事。
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