［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会［後援］厚生労働省
講演者インタビュー
リスキリングを促進させる人的資本の活用術
～従業員の定着率向上・スキルアップを実現させる方法とは～
Ｆフロンティア株式会社 代表取締役/人事コンサルタント/社会保険労務士
深瀬 勝範氏
リスキリングを進める必要性を感じる反面、「専門的なスキルが身につくのか」「スキルアップに成功した従業員は転職してしまうのではないか」等の不安を抱えている人事関係者が多くいらっしゃいます。従業員のスキルアップと企業の成長を結びつけていくにはどうしたら良いのでしょうか。本講演は、従業員の自発性を刺激して、リスキリングを進める方法やスキルアップに成功した従業員の離職の防止策等について解説します。（協賛/キヤノンITソリューションズ株式会社）
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？
リ・スキリングを進める必要性を感じる反面、「ＤＸ等の高度なスキルが本当に身につくのか」「スキルアップに成功した従業員は転職してしまうのではないか」などの不安を抱えている人事関係者が多くいます。
本講演は、「従業員の自発性を刺激して、コストをかけずにリ・スキリングを進める方法」や「スキルアップに成功した従業員の離職の防止策」などについて解説します。
また、リ・スキリングの推進においては、人的資本情報の活用・開示が重要なポイントになります。本講演では「従業員のスキル情報をキャリア開発や人材配置に活用すること」および「人的資本情報を社外に開示して投資家・労働者からの支持を得ること」により、企業価値を向上させている企業の事例もご紹介します。
「リ・スキリング」と「人的資本の情報開示」を車の両輪として推進し、人的資本経営を実現させたいとお考えの方に、ぜひ、聴講していただきたいと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
リ・スキリングを進めるときには、まず、従業員が身につけるべきスキルを明確化することが必要となります。
リ・スキリングの対象は、デジタル分野やデータ・サイエンス等の専門スキルだけではありません。（むしろ、これらの専門スキルは「身につけるには大学等での一定期間の学習が必要になること」「スキルアップに成功した従業員は転職してしまう可能性が高いこと」等の理由により、一般企業が行うリ・スキリングには適さないものと考えたほうが良いでしょう。）
従業員の関心が高く、実務やキャリアアップに役立つスキルを適切に抽出すること、さらにスキルアップに関する情報や機会を従業員に提供することが、リ・スキリングを成功させるポイントになります。
本講演では、スキルの抽出やスキルアップの機会の提供について、具体的に解説します。自社でリ・スキリングを進めるときの参考にしていただきたいと思います。
また、リ・スキリングの効果を高めるためには、従業員のスキルに関する情報をキャリア開発や人材配置に活用したり、社外に開示して投資家や労働者等からの支持を得たりすることも重要です。人的資本情報を積極的に活用・開示することにより、「従業員のスキルアップ」と「企業の成長」を結びつけていく――このような人的資本経営を実践している企業の事例も聞きどころです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
リ・スキリング、人的資本経営、ジョブ型雇用……。
近年、人事管理に関する様々な流行語が飛び交っていますが、これらの言葉の背景には、「日本企業の人事管理の変質」という大きなテーマが隠されています。人事関係者は、「新卒一括採用で調達した従業員を、OJTによって育成し、社内経験に基づいて処遇する」という従来の人事管理のパターンを捨てて、「多様性に満ちた人材を情報・データを使って、組織的にまとめていく」という新しいスタイルを確立する必要性に迫られています。
このことを意識して本講演を聞いていただき、人事関係者としてこれから取り組むべき方向性を、明確にしていきましょう。
- 深瀬 勝範氏（ふかせ かつのり）
- Ｆフロンティア株式会社 代表取締役/人事コンサルタント/社会保険労務士
- 大手電機メーカーの人事部門を経験後、金融機関系シンクタンク、上場企業人事部長等を経て独立。現在、経営コンサルタントとして人事制度設計、事業計画の策定などのコンサルティングを行うとともに執筆・講演活動などで幅広く活躍中。主な著書に『Excelでできる 戦略人事のデータ分析入門』（労務行政）ほか多数。
「日本の人事部」「ＨＲカンファレンス」「ＨＲアワード」は、すべて株式会社ＨＲビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。
