人と組織について体系的に学ぶイベント

日本の人事部「HRカンファレンス2023-秋-」 
	2023年11月14(火)・15日(水)・16日(木)・17(金)・21(火)・22日(水)開催 [主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2023-秋-」トップ 講演者インタビュー 佐々木 梨華氏(株式会社machimori 社会共創事業部 事業部長)インタビュー

これからの時代を勝ち抜く、イノベーション人材育成
~社会課題先進地での経験がもたらす人材育成の効能~

佐々木 梨華氏 photo

株式会社machimori 社会共創事業部 事業部長

佐々木 梨華氏

事業環境変化が加速度的に早まる中、潜在ニーズや本質的な課題を発見し、新たな事業を生み出すイノベーション人材育成が企業には欠かせません。本講演では、「50年後の日本の姿」と言われ、様々な社会問題が山積みの「熱海」を題材にし、「越境学習」をベースとした大手企業が取り組んだ社会共創型イノベーション人材育成事例をご紹介。次世代を担うリーダーたちの行動変容に何が効いたのか等、ポイントをお伝えします。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

事業の環境変化が加速度的に早まる中、潜在ニーズや本質的な課題を発見し、新たな事業を生み出すイノベーション人材育成が企業には欠かせません。しかし、事業創出に取り組む企業の現場では、「課題の深掘りが弱い」「顧客志向・課題起点で考えられない」「仮説検証ができない」「事業に対する熱意が醸成されない」などの悩みをお聞きします。他方、そのような悩みを抱えている企業の方々は、イノベーション創出や課題発見の考え方やフレームワークについてはよく学んでいるということも少なくありません。

今回の講演は、イノベーション人材に必要なマインドやスキルを、頭で理解するだけではなく、「受講者が実践を通じて腹落ちし、行動変容に繋げてほしい」という課題感をお持ちの方向けの内容です。社会課題先進地“熱海”を題材とした、越境学習型・実践型のプログラムの有効性についてご紹介します。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

私たちは、2011年から民間のまちづくり会社として、「50年後の日本の姿」と言われ、衰退していた熱海市の再生に取り組み始めました。講演では、machimori代表の市来が熱海で10年以上取り組んできた、補助金に頼らず自らリスクをとり次々と事業を生み出すことで地域課題を解決してきた事例と手法をお伝えします。その成果は書籍『熱海の奇跡』の出版や、テレビ東京『カンブリア宮殿』にも取り上げられるなど、注目されています。

そして、そのノウハウを企業研修に応用したプログラムについて、大手企業が取り組んだ実例とポイントをお伝えします。社会課題を起点として、企業がイノベーションや事業を生み出すことがなぜ難しいのか?私たちは、企業の皆さんと共にその問題点に向き合い、解決策として、社会課題先進地“熱海”をフィールドにした「実践型イノベーション人材育成プログラム」を提供してきました。昨今企業の人材育成として注目されている「越境学習」を、地域としていち早く取り入れたプログラムでもあります。

社会課題に挑んできたmachimoriと、受講者・企業の共創によって生まれた、受講者の行動変容と、研修に留まらない事業創出や地域課題解決への発展についてもご紹介します。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

地域の課題は複雑かつ多様であり、課題解決よりも課題の進むスピードの方が速い状況です。だからこそ、地域外の企業の皆さんとも共創し、地域や社会の課題を解決していきたいと考えています。その一つとして、人材育成や事業開発のフィールドとして企業の方々に熱海を使っていただきたいと思っています。

地域に根ざしたまちづくり会社だからこそ実施できる「研修であって、研修ではない」実践型のプログラム、これからの社会に必要な人材育成のあり方を共に考え地域から変革していく、そのような取り組みにぜひ参画いただければと思っています。

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講演者プロフィール
佐々木 梨華氏(ささき りか)
株式会社machimori 社会共創事業部 事業部長
東北大学大学院卒業後、人材開発・組織開発のコンサルティング会社に就職。営業所長を経て一般社団法人RCFに参画。経産省「越境学習によるVUCA時代の企業人材育成」等の事業を推進。2019年より株式会社machimoriに参画、企業研修事業を立ち上げ。持続可能な越境学習を目指し被越境者の学習を研究。

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