講演者インタビュー
NTTデータの「共創型OJT」に学ぶ
経験学習を促し若手社員が自ら動き出す振り返りとは?
株式会社NTTデータ 法人事業推進部 企画部 HR担当 シニア・スペシャリスト
矢野 忠則氏
自律人材の育成が重要視される中、NTTデータでは、新入社員同士で組んだチームに大きな仕事を任せ、主体的な学びを促進する「共創型OJT」を開始しました。入社直後に強烈な経験をするこの施策では、学びを最大化させる振り返りが重要でした。本講演では、育成担当の矢野様をお招きし、HRアワードにもノミネートされた「共創型OJT」について話を伺いながら、主体性を育む若手育成施策設計のポイントをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
働き方や価値観の多様化が進む昨今、若手社員の育成に苦戦している職場は少なくありません。従来の育成手法が通用せず、頭を悩ませる方も多いでしょう。変化が激しい環境では、自ら未経験の課題について考え、価値を創造する人材の育成が必要です。本講演では、新入社員の共創型OJTの事例を交え、チームで主体性を育む育成のポイントを解説します。
・新入社員の社会人基礎力を定着させ早期戦力化したい
・若手社員の育成方法に悩んでいる
・社員の主体性・思考力を高めたい
・若手育成プログラムの事例を知りたい
・組織の中で学び合いの風土を作りたい
上記のような課題をお持ちの方は是非、ご参加ください。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
ポイントは”「経験学習サイクル」定着へのアプローチ”です。
経験の浅い若手社員が自ら考え動けるようになるには、経験学習サイクルの理解と実践が不可欠です。経験学習サイクルとは、教育理論家・組織行動学者のデイビッド・A・コルブ氏が提唱した理論で、経験・振り返り・概念化・実践の四つのプロセスで成り立ちます。経験から得た気づきをもとに、振り返りを深め学習していくことを目的としています。
経験学習サイクルは、頭で理論を理解していても、なかなか適切に実践できないものです。
そこで共創型OJTでは、チームを組成し課題や業務に取り組む過程でより良い成果を目指すために、自らの行動を振り返りやチームでの対話の機会を増やし、経験学習を促進させました。
なかなか定着が難しい経験学習サイクルをみなさまの組織で活用してもらえるよう、私たちが行ったアプローチをご紹介したいと考えています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
これまで”共創型OJT”に取り組んだ結果、「金銭」や「安定」よりも「挑戦」や「創造」を仕事の原動力とする若手社員が増加したうえ、仕事のスキル・マインドが従前より改善しました。今回は、組織の発展に欠かせない若手社員の育成について皆さんと共に考えていきたいと思います。
- 矢野 忠則氏(やの ただのり)
- 株式会社NTTデータ 法人事業推進部 企画部 HR担当 シニア・スペシャリスト
- 新卒でNTTデータに入社し、金融系SEや新規事業開発を経験。2006年よりコーポレート人事で人材育成業務に従事。2015年よりITサービス・ペイメント事業本部の部門人事として人事業務全般を担当している。
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