講演者インタビュー
なぜ組織の心理的安全性が高まらないのか
人間心理から学ぶ「すぐに実践できる一人ひとりとの向き合い方」
株式会社HRインスティテュート 取締役 プリンシパルコンサルタント/真宗大谷派(東本願寺)僧侶
櫻橋 淳氏
心理的安全性の高い組織づくりへ取り組んでいるものの、うまくいかないと多くの企業が悩まれています。テクニカルな方法だけで取り組んだつもりになっている、といった状況はございませんか? 心理的安全性構築のための本質はシンプルで、「人と人との関係性」に着目し、「手を打ち続ける」ことにつきます。本講演では、仏教僧侶でもある櫻橋から人間心理を踏まえ、心理的安全性の高い組織を作るために必要な要素をお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
サステナブルな組織の成長のために、メンバーが率直に話せる状況、つまり心理的安全性が大切であることは数々の研究結果が示している通りです。そしてそのための施策に一生懸命取り組まれているマネジャーたくさんいることも事実だと思います。
それにもかかわらず、我々の元には「うまく心理的安全性を築くことができない」という相談が数多く寄せられます。一体これはどうしたことなのでしょうか。私からのアドバイスは“策に走らず、本質的な人と人との関係性に着目をする”ということです。
あなたは周囲のメンバーにどれだけの関心を持っていますか? 目の前にいるメンバーにどれだけの力を注ぎ込んでいますか? メンバーの居場所をつくり出していますか? 「なかなか心理的安全性を築くことができない」とお悩みの皆さまにぜひ聞いていただきたい内容です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「心理的安全な組織をつくれない」という悩みを抱える皆さまからお話を聞くと、「心理的安全性の高い組織づくり」を現代のマネジャーが持つべき重要なスキルの一つとして捉えているように感じます。テクニックを学び、実践しようとしている方が多いのではないでしょうか。
しかしながら、我々はそう簡単に変わることができません。施策の本質を見極めていなかったり、一度に多くのことを実践しようとしたりすると、どこかで綻びが生まれるものです。心理的安全性の構築は、組織目標を人と人との関係性に着目し整えることで実現していくことです。人と人との関係性は一日や二日ではつくれません。一方で壊れるときは、一瞬です。だからこそ慎重に、丁寧に取り組むべきものなのです。そのため、時間もかかります。
今回は、心理的安全性の高い組織づくりをするうえで、絶対に意識したいたった一つのこと、“人と人との関係性に着目する”ことを中心にお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
もしかすると、講演内容は「あ、そんなことなのか」と思われるようなことかもしれません。しかし、講話者である私も含め、本当に実践できている人はごくわずかでしょう。講演に参加されるまでに、ぜひ「自身の周囲の人に対する関心」について振り返りをしてください。皆さまは普段、どれだけ周りにいる人に関心を向けて仕事をしていますか?
講話者が経営コンサルタントとして、また仏教僧侶として続けてきた人間理解に基づく話を提供します。どうぞお越しください。
- 櫻橋 淳氏(さくらばし じゅん)
- 株式会社HRインスティテュート 取締役 プリンシパルコンサルタント/真宗大谷派(東本願寺)僧侶
- 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程満期退学。英国国立ウェールズ大学経営大学院修了(MBA)。大学卒業後、世界文化社にて女性誌などの編集、グロービスにて組織開発コンサルティング、日本IBMにて戦略コンサルティング業務に従事した後、HRインスティテュートに参画。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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