講演者インタビュー
考え方の"違い"に橋を架け、パワーにするために
「CQ」から考える、多様性マネジメントと組織文化改革
アイディール・リーダーズ株式会社 CCO(Chief Culture Officer)
宮森 千嘉子氏
多様性が注目される昨今、異なる考え方を持つ人とどのように協働していくかは、企業成長にとって欠かせない観点です。様々な国・世代・属性による考え方の"違い"を活かし、成果に繋げるためには何が大切なのか。本講演では、これからのリーダーの必須スキルであるCQ(異文化適応力)とホフステードの6次元モデルに基づき、「異なる考えを持つ人との効果的な関わり方」と「組織文化変革のポイント」をお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
昨今、多様性推進、DE&Iが叫ばれています。こうした環境下で、組織内で多様な人材の違いを活かせていないの、成果に繋げられていないといった課題感をお持ちの方にとって、大きな示唆を得られる内容です。
CQ(Cultural Intelligence)という違いを活かし合い成果に向けて協働する力を紹介し、国籍や文化背景の違いだけではなく、世代間、属性、性別などのさまざまな違いに橋を架け、パワーに変えていくための実践方法を学べます。
今回は特にグローバルに焦点を当てます。ベトナム味の素社社長 南良様、東レ経営研究所社長 高林氏をお迎えし、パネルディスカッションと皆さまの質問に回答しながらそれぞれの知見をお話しいたします。海外での組織変革のリアルや、海外と比較して感じた日本企業への危機感などを交えながら、多様な人材がいる組織でどのように成果を上げてきたのかの実践をお聞きいただけます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
今回のポイントは、「国外のある特殊な環境において一部の天才がどう素晴らしい成果を上げたか」という事例にとどまらず、「汎用的に使えるフレームである『ホフステードの6次元モデル』を用いて、異なる文化でどのようにして困難を乗り越えたか」についてひも解く点です。これにより、参加者の皆さまは、再現性のある形で学びを得られます。
これらの学びは、国と国の違いを乗り越えて働く際だけでなく、皆さまの周囲にいる、世代や属性、性別の異なる方々と、どう関わりながら協働していくかに応用できます。
このモデルの開発者であるホフステード博士が「人間のサバイバルは、違う考えを持つ人と協働する力にかかっている」と語るように、これからの日本企業が継続的に成長を遂げるために多様性の活用は避けて通れない道です。本講演をお聞きいただければ、自分と異なる人との効果的な関わり方を知り、同時にそれらを推進していきたいという強い動機(drive)を持てると信じています。
また、できる限りパネルディスカッションの時間を多く取り、皆さまの質問や関心事に合わせた内容をお話しいたします。本講演での学びをもとに、ご自身の組織での活かし方を具体的に考えることが可能です。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本講演では、これからのリーダーに必須のスキル CQとホフステードの6次元モデルをご紹介し、皆さまがいかに自分と異なる人々と協働していくかについて、お時間の許す限りお伝えいたします。
私たちが生きる世界は元来多様性に満ち溢れており、CQというスキルを開発することで、コラボレーションによる多大なパワーが発揮されると考えています。自分の常識と異なることを「変だ」と捉えるのではなく「ただ、違うだけ」と受け入れ適応していくことで、フランスの作家マルセル・プルーストの言葉「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。 新しい目で見ることなのだ。」をご一緒に体感いただけることとなると信じています。
- 宮森 千嘉子氏(みやもり ちかこ)
- アイディール・リーダーズ株式会社 CCO(Chief Culture Officer)
- 「文化と組織とひと」に橋をかけるファシリテータ、コーチ。 サントリー広報部、HP、GE日本法人で社内外へのコミュニケーションとパブリック・アフェアーズを統括、組織文化のビジネスへの影響を熟知。社会心理学者ホフステード博士の国民文化研究をもとに、 戦略や組織文化変革のコンサルティングを提供。
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