講演者インタビュー
精神発達障害者採用のミスマッチを減らすには
~すぐ取り入れられる、面接時に意識すべき5つの評価軸
株式会社Kaien 法人向けサービス ディレクター
角田 直樹氏
身体障害者の採用が困難になり、法定雇用率を上げるには精神発達障害者の採用に力を入れることが必要です。一方で、面接時のミスマッチにより雇用トラブルが起きてしまったなどの採用における悩みの声を多くいただきます。そこで本講演は、精神発達障害者に合わせた面接時に意識すべき5つの評価軸を紹介します。これらの評価軸をもとにした具体的な質問項目や面接の進め方など、実務的な手法として参考になれば幸いです。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は障害者雇用の入口、面接の足場を固めることで、多くの企業が抱える採用後の定着や活躍に関する課題を解決し、不安を払拭することを目指しています。
最近、障害者の法定雇用率が段階的に引き上げられることが決まり、企業には雇用義務の遵守に、いっそうの努力と創意工夫が求められるようになりました。
前回の講演では、障害者雇用の社内理解に壁を感じている企業に向けて今後のヒントとなる情報を提供させていただきました。今回は、「面接の進め方」を切り口にお話しすることで、実務的にどのようにアクションすればよいのかを皆さんにイメージしていただきます。
面接が解決するのは採用だけでなく、業務の切り出し、定着率の改善、障害者雇用現場のマネジメント負荷の軽減などもあります。これらを課題として感じている企業のお役に立つ内容にしたいと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
今回は、実際に弊社がコンサルティングの依頼を受けたときに活用している“独自の面接シート” “面接候補者とご連絡を取る際のポイント” “面接を受ける当事者に対する調査結果”などをご覧いただく予定です。実務に直結したところで、かなりお役に立てる内容になる予定です。
我々の用いている面接シートや面接候補者とご連絡を取るうえでのポイントは、弊社コンサルティングサービスの中で成果につながるための重大なツールです。一般的にはこのようなサービスで打ち手を公開することが少ないかと思いますが、1社でも多くの会社で本業に貢献するような障害者雇用を実現してほしいと考えています。
当事者に向けた調査については、弊社が就労移行支援事業所という福祉サービスを運営しているからこそ、ご提供できるものです。
我々がこれまでの経験で蓄積してきたノウハウを、包み隠さずに還元させていただくのが、今回の講演のポイントです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
障害者雇用のその先にあるものは、すべての従業員の活躍と、働く皆さんの幸せだと考えています。一方で、我々Kaienもこの10数年手探りで凸凹のある方の活躍や企業の障害者雇用を応援してきました。
障害者雇用課題への飛び道具はありませんが、地道な一手一手を確実なものにしていくきっかけをご提供できたらと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
- 角田 直樹氏(かくた なおき)
- 株式会社Kaien 法人向けサービス ディレクター
- 精神発達障害に関するパイオニア的な障害福祉企業2社での経験(講演実績111回 2023.8.01現在)。社会モデルの考え方をベースに、在りたい会社・在りたい採用の理想づくりから具体的な解決のステップを見い出し提案するコンサルティングが好評。
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