講演者インタビュー
職場のマネジメントに本当に寄与する新入社員研修とは?~人材開発担当者が押さえるべき3つのポイント~
株式会社ビヨンド 代表取締役社長
仁藤 和良氏
毎年同じように新人研修を実施し、新人もある程度満足そう。そして、配属先からも特に不満の声は聞かれない。しかし……「本当にこのままでよいのだろうか?」「変えるとしたら何を変える必要があるのか?」。時代の変化を感じる中、私たち人材開発担当者はあらためて何を押さえておく必要があるのか? 弊社がお付き合いしている複数社で取り組んでいる、一歩踏み込んだ「本質的かつ聞けば当たり前の取り組み」をご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
一言で申し上げると「今の新人研修に少なからず改善の余地を感じているが、どうしたらよいか分からない」という方向けの講演です。もっというと、「あたらしい新人研修を探している」という方向けです。ただし本講演内では、研修内容の各論まではお話しできないと思います。
「長年やっているから」という理由だけで、昔ながらの新入社員研修を継続している企業は多いようです。しかし、ここ7-8年は、旧来型の新人研修が新人に刺さらなくなっているという人事の方からの声が強くなってきています。
この問題について当社では、「なぜそうなのか?」「どうしたらよいのか?」という考え方をもっており、多くの企業に共感していただいています。その内容を本講演でシェアしたいと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
特に大手企業の場合、役割が分化される中で新入社員研修の担当者はどうしても個別最適の視点になりがちです。
本来は、「採用・入社前コミュニケーション~新入社員導入研修~配属先のマネジメント」がストーリーでつながっている必要があります。その中でも意識すべきなのは、「配属先のマネジメントに喜ばれる新入社員研修」という視点です。「7:2:1の法則」と言われるように、大きな成長はOJTの環境でなされるからです。ただ、ここは盲点になりやすいですね。
職場のマネジャーやOJT担当者たちは、働く時間が圧縮される中、新人の育成に十分な時間をかける余力がありません。そんな彼らが直面するのは「こんなこともわざわざ言わないといけないのか問題」です。具体的には、新人が「すべきことを終えずに、報告もなく帰宅」とか、「自分の言動が関係者にどう受け止められるかに無配慮」など。どの職場でも少なからず、似たようなことが育成者たちを困らせているのではないでしょうか。
本講演では、ここにヒントをご提供します。ひとつめは、「土台となる仕事観の書き換え」、ふたつめは「フィードバック基準のインストール」、みっつめは「新入社員研修と配属先をつなぐ場の設定」です。本講演では、この三つのポイントを詳しくお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今回の講演は、弊社の「新入社員研修ロケットスタート」を手段として、「新人の方たちも人事の皆さまも配属先の皆さまもハッピーになれる機会をどう作るか」ということにもつながる内容です。
ただし、あまり研修の内容をたくさん語る時間はなさそうですので、講演では概念的な話が多くなるかもしれません。そのうえで興味をもっていただいた方には、別途、「ロケットスタート」の魅力をお伝えしたいですね。後続の無料セミナーも当日ご紹介したいと思っています。
サービスの紹介にはなりますが、「ロケットスタート」は毎年都内でオープンコースもご用意していますので、都内の中小企業の方にもお会いしたいですね。
- 仁藤 和良氏(にとう かずよし)
- 株式会社ビヨンド 代表取締役社長
- 早稲田大学法学部卒。人材・組織開発コンサルタント。アクセンチュアとリクルートを経て、ビヨンドを設立。ミッションは「幸せの共創」。「研修それ自体は目的ではなく手段」という視点を大切に、独自技術SCTセルフコンフィデンス・テクノロジーを活用した「一皮むける研修」を世に広めることに情熱を燃やしている。
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