講演者インタビュー
バンダイナムコアミューズメント・紀伊産業から学ぶ
360度FBを用いた組織活性化の仕掛けづくり

株式会社バンダイナムコアミューズメント オペレーションサポート部 もっとファン課 マネージャー
甲斐 啓介氏
組織活性化を目的に360度FB(多面観察)を導入する企業が増えています。しかし、年次の「定点観測」以上の活用ができず、形骸化し、効果が出ないという声も聞きます。それは、多面観察が個人の意識・行動変容を促す取り組みにつながっていないことが原因です。本講演ではバンダイナムコアミューズメントと創業100年の紀伊産業の事例から、多面観察を組織活性化の中核に備え、社員の行動変容を仕掛ける方法をお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は人材開発/組織開発責任者・ご担当者向けで、以下の課題を持つ方々のご参加を想定しています。
・組織サーベイは実施しているが、見える化に留まりPDCAが回っていない
・360°フィードバック(多面観察)を自社の人材マネジメントに活用したいが「対象者の心理的抵抗感」や「社内風土の未醸成」などを理由に、活用を踏み留まっている
・360°フィードバック(多面観察)を既に活用しているが、その後の活用がうまくできていない
・360°フィードバック(多面観察)を既に活用しているが、特定の社員属性のみの適用に留まっている
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
昨年11月の「HRカンファレンス2022-秋-」でも同様の登壇者で講演しており、「その後1年経ってどうなったのか??」が今回の講演の最大の聞きどころです。
「顧客ファン化/従業員ファン化」を事業方針とするバンダイナムコアミューズメントの施設運用事業においては、全社員を対象とした多面観察を昨年9月に初めて実施し、その後本年2月・9月と計3回実施しました。また「隣人愛」「チャレンジ精神」を経営理念とする100年企業で、化粧品業界のサプライチェーンの一翼を担う紀伊産業は、マネジメント層を対象とし多面観察を昨年10月に初めて実施し、今年6月に2回目を実施しました。
多面観察を組織活性化の中核として位置付け、年に2回ペースで多面観察を実施している2社が、どのように成果を創出したのか?が注目すべきポイントです。
2社が活用しているベースとなるテクノロジーは、「Blue360」というカナダ・モントリオール発祥のサーベイフィードバック自動化ソリューションです。Fortune100の25%が利用しており、日本では昨年より事業を開始し、国内第1号ユーザーとしてはソニーグループのマネジメントフィードバックでご活用いただいています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは「Work Happy!な世の中を創る」をパーパスとして、グローバルの最新HRテクノロジーとその背後にある考え方を日本市場に展開し、日本企業の人材マネジメント変革の実現を後押ししています。
12年前には採用・配置・育成・評価・登用にまたがる統合型タレントマネジメントソリューションを、また6年前には採用領域への録画動画の活用ソリューションを真っ先に日本市場に持ち込み、新たな視点・価値観や具体的なハウツーを提供してきました。
今回のサーベイソリューション「Blue360」も、「面白い!」「なるほど!」「こういう考えなのか!」と感じていただけるようであれば幸いです。
- 甲斐 啓介氏(かい けいすけ)
- 株式会社バンダイナムコアミューズメント オペレーションサポート部 もっとファン課 マネージャー
- 1996年株式会社ナムコ入社。アミューズメント施設の店長、エリアマネージャー職を経て現在は所属する施設運営ディビジョンの重点戦略である「顧客のファン化」「従業員のファン化」の実現に向け、人材育成や従業員のマインド醸成に繋がる施策の研究開発に従事。

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