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2022/11/29

ウェルビーイング観点で「ストレス」や「職業意識」の男女差に関する研究結果を発表

「個人が変われば、 組織が変わる」組織改善サーベイ「ラフールサーベイ」を提供するウェルビーイング/人的資本経営支援の株式会社ラフール(本社:東京都中央区、代表取締役社⻑:結木啓太、以下「ラフール」)は、立正大学心理学部と共同で、ウェルビーイングの観点から見た「男女共同参画におけるストレスや職業意識の男女差」に関する研究を行いました。結果の概要は以下の通りです。


<分析対象及び分析内容>
①分析対象
企業・事業所数:462
対象人数:66,427名 (女性:29,003名, 男性: 37,424名) 
平均年齢:41.17歳
平均勤続年数:9.43年

②使用データ
株式会社ラフールが実施するラフールサーベイへの回答者(回答期間:2021年1月~2022年2月の間)

③分析に使用する項目
『ラフールサーベイ』に含まれる職業性ストレス簡易調査票 (57項目)および、新職業性ストレス簡易調査票の推奨尺度 (63項目)に独自項目(36項目)を追加した計156項目


<分析結果>
■ストレス指標19項目のうち、10項目以上は男性よりも女性の数値が高かった
(19項目のうち、6項目は男性より女性の数値が高く、3項目は同程度だった)

【男性の方が平均が優位に高い項目】
活気、働きがい、仕事適正、技術活用、心理的負担質、抑うつ感

【女性の方が平均が優位に高い項目】
疲労感、不安感、イライラ感、身体的負担、心理的負担量、職場環境、対人関係、同僚支援、身内支援、上司支援

男性と女性との間でウェルビーイングに感じる傾向に違いが見られることがわかった。


■男女共同参画に関わる8項目のうち、6項目で女性の数値が低かった

【男性優位の項目】
・失敗しても挽回(ばんかい)するチャンスがある職場だ 
・職場では、(正規、非正規、アルバイトなど)いろいろな立場の人が職場の一員として尊重されている
・自分の仕事には十分裁量が与えられている
・今の仕事(業務)はきっと将来の自分のためになると感じる
・将来の仕事やキャリアプランを自分で考えている
・職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる

【女性優位の項目】
・私は上司からふさわしい評価を受けている
・自分の仕事に見合う給料やボーナスをもらっている


・今の仕事(業務)はきっと将来の自分のためになると感じる
教育・研修、介護・福祉・医療、人材サービス、メーカー(素材・食品・医薬品他)、インフラ、その他の業種のみ男女差は見られなかった。

・自分の仕事に見合う給料やボーナスをもらっている
人材サービス、建設・不動産、コンサルティング、IT・インターネットの業種において、むしろ女性の方が平均値は高い。残る業種では有意な男女差は見られなかった。


■上司からの評価や給料、様々な立場の活躍などに対する認知は、40代以降で男女差が見られ、特に「上司からのふさわしい評価」「仕事に見合う給料やボーナス」「いろいろな立場の人が尊重されている」の3項目で、男性の得点が上昇に転じる傾向があった。


<考察>
男女共同参画に関する項目の多くで女性の得点が低くなっていること、一部の項目は 40 代以降に男女差が顕在化することなど、非常に興味深い結果が示されました。

女性の活躍についてはまだまだ課題が多いことは 社会的にも認知されていますが、ラフールサーベイの結果からも、こうした点が裏付けられたことは有意義な結果で あると思います。

また、職業性ストレスに関わる諸変数においても男女差が見られたことは、単に女性活躍における課題ではなく、ウ ェルビーイング全般における男女差に注目することの重要性を示唆します。

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社ラフール / 11月18日発表・同社プレスリリースより転載)


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