広がるスニーカー通勤 運動促進の効果も
運動不足解消に向けて、スニーカーなどの歩きやすい靴での通勤を推奨する企業が増えている。
NTTドコモでは10月1日から11月30日まで、グループ従業員およびショップスタッフ6万人を対象に、社内ウォーキングキャンペーン「ドコモみんなで歩こう! キャンペーン2018」を実施。スニーカー通勤を推奨し、従業員の運動促進をねらう。
また、東急電鉄では「WalkBiz」(ウォークビズ)として、歩きやすい靴で通勤・勤務するスタイルを推奨。ひと駅歩くことや階段を上ることで、職場を運動環境に変える取り組みを実施している。
政府もこうした取り組みを後押ししている。スポーツ庁は昨年10月、ビジネスパーソンのスポーツ参画人口拡大を通じて国民の健康増進を図る官民連携プロジェクト『FUN+WALK PROJECT』をスタート。運動不足を感じつつも、忙しくてスポーツをする時間の取れない働き盛り世代に向けて歩きやすい服装での通勤などを推奨し、「歩く」習慣の定着を目指す。
こうした取り組みが、実際に運動促進につながった事例もある。スニーカー通勤による運動不足解消に県民運動として取り組む福井県では、スニーカー通勤を実施した県庁職員の歩数が、一日あたり平均1273歩(約27%)アップしたという。手軽に取り入れられるスニーカー通勤を後押しする企業は、今後ますます増加するだろう。
(『日本の人事部』編集部)
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