イベントレポート

日本を代表する企業で人事課題に取り組んでいる人事リーダー、各分野の有識者、HRソリューションのプロフェッショナルの皆さまが
対面で議論し、交流する“日本の人事部HRラウンドテーブル(HRカンファレンス2025-冬-)”。
ダイジェストをレポート形式でお届けします。
午前の部
日系企業が真に取り組むべきキャリア開発
~キャリアオーナーシップ実現へ、全社員のやる気を呼び覚ます~
- 田中 研之輔氏
- 法政大学 キャリアデザイン学部 教授
- 大櫛 愛也氏
- アビームコンサルティング株式会社 人的資本経営 戦略ユニット マネージャー
キャリア自律は約20年前から注目され、企業は研修やタレントマネジメントシステムなどの仕組みを充実させてきました。一方で、日系企業の社員の多くはキャリアの他律的行動から抜け出せず、キャリアオーナーシップに対する意欲が低いため、“気持ちの醸成”が課題になっています。社員のキャリア形成に対する主体性と意志を引き出すため、日系企業におけるキャリア開発はどうあるべきなのでしょうか。社員が初めの一歩を踏み出すための実践方法を、共に議論し探ります。
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田中氏
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大櫛氏
人材データ活用の前提が変わる?
「見えていなかったもの」が見えた時、ピープルマネジメントをどう考えるか
- 守島 基博氏
- 学習院大学 経済学部 経営学科 教授/一橋大学 名誉教授
- 阿須間 麗氏
- EAGLYS株式会社 プロダクトVP
キャリアや働き方の価値観が多様化し、従業員一人ひとりと向き合うピープルマネジメントの重要性が増しています。そんな中、最新技術により、これまで活用対象として見なされなかった人材データをマネジメントに生かせる世界がすぐそこまで来ています。本セッションでは、どのような新しい人材データが出現し得るかを共有した上で、人事トップはいかにピープルマネジメントに取り入れ発展させていけるのかなどについて議論します。
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守島氏
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阿須間氏
今までの枠組みを抜け出し、企業の持続的成長を促進する人材開発
~人事トップが考えるべき、社員が学ぶ仕掛け~
- 坂爪 洋美氏
- 法政大学 キャリアデザイン学部 教授
- 小山 幸乃氏
- コクヨ株式会社 イノベーションセンター
複業マッチング&伴走サービス『pandoor』事業責任者
環境が変化する中で、従来の人材開発手法だけでは、企業が持続的成長を遂げるための人材を育成することが難しくなっています。正解がない中で自ら考え、答えを導き出していく人材の育成はどうあるべきなのか。本セッションでは、法政大学の坂爪氏と越境学習の実践に取り組むコクヨの小山氏を迎え、 社内・社外に関わらず、複(副)業やダブルワークなど、今までの枠組みから抜け出し従業員の視野を広げ、視座を高める学びや人事の関わりについて議論します。
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坂爪氏
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小山氏
重責を担う「ミドルマネジメント」
その力を引き出し輝かせる支援の在り方を探る
- 松尾 睦氏
- 青山学院大学 経営学部 教授
- 冨樫 智昭氏
- 株式会社リンクアンドモチベーション 組織開発本部 企画室
エグゼクティブディレクター
管理職は企業価値向上の要であり、ミドルが経営と現場の“結節点”として機能しなければ、あらゆる戦略が“絵に描いた餅”になります。一方で管理職は「罰ゲーム化」という言葉が話題になるほど多様で高度な期待を背負い、疲弊しています。だからこそ今、ミドルマネジメント強化の方針は「育成」から「支援」へ転換が必要なのです。本セッションではその役割をどのように捉え、活躍を引き出し、輝かせるかを共に考えていきます。
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松尾氏
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冨樫氏
午後の部
持続的成長を実現するサクセッションプラン
~優れた経営人材を輩出し続けるために人事トップがすべきこと~
- 石川 淳氏
- 立教大学 経営学部 教授
- 辰口 健介氏
- 株式会社マネジメントサービスセンター
グローバルサービス部 チーフコンサルタント
持続的な企業の成長が求められる中、多くの企業が経営幹部のサクセッションに取り組んでいますが、後継人材の選定や効果的な育成など、さまざまな悩みや課題を抱えているのが実状です。本セッションでは、立教大学統括副総長、経営学部教授の石川淳氏がリーダーシップに関する最新動向を解説。各社のサクセッションプランの目的や現状、課題を共有しながら、経営人材を持続的に輩出するための施策について議論します。
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石川氏
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辰口氏
いま、求められるHRBPとは?
-自社に最適なHRBPを育成する実践的なアプローチ-
- 島貫 智行氏
- 中央大学大学院 戦略経営研究科(ビジネススクール)教授
- 大矢 雄亮氏
- 株式会社グロービス グロービス・コーポレート・エデュケーション ディレクター
企業が成長し変革していく上で、HRBPの重要性が高まっています。本セッションでは、なぜ今HRBPが求められているのかを再確認した上で、参加者の所属企業のHRBPの体制や取り組み状況を共有。これからHRBPに必要なスキルや役割を明らかにしていきます。また、理想的なHRBP像を自社にどう落とし込むか、どのように育成するかを、実践的なアプローチから考察。参加者同士の議論を通じて、自社に最適なHRBP像を描くためのヒントを探ります。
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島貫氏
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大矢氏
学習コミュニティによる組織開発の可能性
学び合いによる“働きがい”の創出
- 松本 雄一氏
- 関西学院大学 商学部 教授
- 加藤 雄基氏
- 株式会社Schoo 法人アカウントプランニング部門
組織開発の目的は、組織を良くする(健全性・効果性・自己革新性)ことであり、人と人の間の関係性に働きかける「ヒューマンプロセスアプローチ」が核となります。本セッションでは、学習コミュニティ研究の第一人者である松本氏と、大企業における学習コミュニティの企画・運営に携わる加藤氏と共に、従業員同士の学び合い・高め合い・知の交換を促す「対話型の組織開発」の理論と実践を議論します。
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松本氏
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加藤氏
人事・組織のリーダーは、
人的資本経営のストーリーをどう描くべきか
- 一守 靖氏
- 事業創造大学院大学事業創造研究科 教授
- 山本 崇博氏
- 株式会社ヤプリ 取締役執行役員
経営戦略と人事戦略との連動、人事施策の導入、人的資本の指標の決定と開示――。「人的資本経営」には、これらの要素が一貫していること、つまり「ストーリー」が求められます。本セッションでは、人的資本経営の有識者・プロフェッショナルを招き、人事リーダーの皆さまと共に、自社を持続的成長に導く独自の「人的資本経営ストーリー」をどのように描くべきか、フレームワークを活用しながら議論します。
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一守氏
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山本氏






開催概要
イベント名 | HRラウンドテーブル(HRカンファレンス2025-冬-) |
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開催日時 | 2025年1月28日(火)10:00~18:00 |
会場 | ベルサール東京日本橋 |
対象 | 人事ご責任者(CHRO、人事担当役員、人事部長クラス)の方々 |
主催 | 日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会 |
協力企業(リーディングカンパニー)
