講演者インタビュー
NECソリューションイノベータの人的資本経営
~現場を巻き込んだ「開示と実践」の取り組みを徹底解説~
NECソリューションイノベータ株式会社 全社スタフ機能 人財企画部長
高橋 聡氏
上場企業を中心に人的資本の情報開示に取り組む企業が増える中、当社も2回目となる人的資本レポートを24年6月に発行いたしました。この1年間、自社の人的資本経営のフレームワークを「経営戦略と人材戦略の連動」と「Well-beingの推進」に整理、後者についてはKPIを設定し現場社員を巻き込んで活動しています。本フレームワークを軸に、当社の人的資本経営の「開示と実践」の取り組みについてお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
無形資産の中でも重要な人的資本が急速にスポットライトを浴びています。また、法令や資本市場の要請により、人的資本に関する情報開示が強く求められるようになりました。そのような中、以下のような課題が多く出てきました。
・人的資本経営は、どのような考え方で、いかにして推進すべきか。
・情報開示をした後は、何を行い、どのようにして人的資本経営を高度化していくべきか。
本講演では、人的資本経営の在り方や情報開示に課題を感じていらっしゃる皆さまに向けて、当社の考え方や具体的な取り組みをご紹介いたします。ぜひご参加ください!
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演では、当社の「人的資本レポート」や、人的資本経営の考え方、内容、現場社員を巻き込んだ具体的な取り組みについて、詳しく解説いたします。主に以下のポイントにご注目ください。
・非上場企業である当社がなぜ人的資本レポートを開示したのか
当社は2024年6月に2回目の人的資本レポートを発行しました。2020年頃からグローバル、また日本国内で人的資本情報開示に関する動きが加速しましたが、当社は非上場企業であり情報開示の義務はありません。しかし、世の中の動向に対応していかなければ、今後優秀な人材の獲得は困難になると考えています。当社の最大の資産は人であり、積極的な情報開示によって、優秀かつ多様な人材の獲得につなげていきたいと考えています。
・当社の人的資本経営の考え方・取り組みについて
人的資本経営の位置づけや体系図から、当社の人的資本経営は①経営戦略と人材戦略の連動②Well-beingの推進の2本の柱から成り立っていると整理しました。特に②Well-beingの推進については、スタッフ部門のみならず事業部門の社員も参加するプロジェクトを発足し、「健康」「成長」「働きがい」の3テーマで施策とKPIを設けました。
本講演では人的資本経営に取り組む当社のノウハウや、お客さまに最適な人的資本経営に関するシステムについてご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
NECソリューションイノベータの事業成長の原動力は「人」です。私たちは人的資本経営において、社員のWell-beingが何よりも大切だと考えており、Well-beingを起点に会社や事業の成長、ひいてはお客さまや社会に提供できる価値の向上につなげます。
また、「開示」と「実践」の両輪で、人的資本経営の高度化を進めていくことが重要だと考えています。
このような当社の人的資本経営の取り組みは、参考になる部分が多くあると自負しております。皆さまのご参加をお待ちしております。
- 高橋 聡氏(たかはし さとし)
- NECソリューションイノベータ株式会社 全社スタフ機能 人財企画部長
- NECソリューションイノベータ(株)の人事・人材育成を統括。1998年に入社後、人事部、総務部、支社統括部などで人事や経営管理領域において幅広く経験。2024年4月より現職。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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