講演者インタビュー
若手人材の採用成功とミドルシニア人材の定着・活躍を成立させる「報酬戦略」~成功に導く8つのカギ~
セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役
平康 慶浩氏
労働力人口が減少する中、人材確保は企業の喫緊の課題です。特に地方企業では最優先課題になることも多々あります。そして人材確保のためには、将来を担う若手人材を確保し、また経験豊富なミドルシニアが定着し、活躍することも大事なポイントです。これらを実現するうえで重要になるのが「報酬戦略」です。本講演では、人材確保と定着に必要な「報酬戦略」に関する短期的・長期的な取り組みにつながる8つのカギをご案内します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
毎年有名大学から大勢の新卒者が出てくる東京とは異なり、東京以外に本社がある企業では、若手採用に苦労することが多くあります。そもそも近隣に有力な大学や高専が少ないことに加え、地元志向の新卒者が少ないという状況もあるでしょう。
若手の採用が難しくなると、高齢者に活躍してもらうべき期間は長くなり、高齢者の役割をどのように設定するか、モチベーションをどう上げるかが課題となります。
若手採用と高齢者活用。
これらの課題を個別に考えていても、答えはなかなか出ません。
解決に向けては、「初任給」や「30歳時点給与」、「60歳以降の給与水準」などを体系的に整備すべきです。
また中長期的には、金銭報酬だけではなく、福利厚生などの非金銭報酬部分にも着目する必要があります。
そのための具体的な手法を、すぐにできる短期的なことと、少し時間をかけなければいけないこととに分けてご説明します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
セレクションアンドバリエーションは東京丸の内に拠点を構えていますが、本社は大阪です。そのため、中国地方や四国地方、北陸や九州など、西日本各地の多くの企業を支援してきました。
東京に拠点を拡大してからは、弊社代表の著書を読んでいただいた青森や岩手、栃木や群馬の企業からもご相談を受けています。
自社も東京以外に拠点を持つ企業であることから、今回のテーマである若手採用と高齢者活用について、真摯(しんし)に相談を受け、解決に取り組んできました。
それらの実例を踏まえた変革のポイントについてご案内可能です。
特に重要な点は、新卒初任給の引き上げと、60歳以上処遇のバランスを考慮した際、現役層の給与をどう設定すればよいのか、ということです。
単純に人件費アップを進められる体力があればいいのですが、なかなかそうはいきません。
これは、実は人事だけにとどまる話ではありません。
結局のところ、現在提供している商品やサービスの値上げ、新しい商品・サービスの開発、新規事業展開などとセットで考えないと立ちいかない問題です。
そのため、金銭面での報酬改定だけでなく、新商品開発や新規事業展開などを、ボトムアップで考えてもらえるように取り組む必要があるのです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ポイントを絞って実務的な対策をお話してまいりますが、実際に変革を進めるにはいくつもの課題が生じます。
皆さまの会社で具体的な検討を進める際は、ぜひ当社にご相談ください。
対面とリモートでのミーティングを織り交ぜながら、制度設計から運用までを継続的にご支援いたします。
- 平康 慶浩氏(ひらやす よしひろ)
- セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役
- 人と組織の成長をあたりまえにしたいという理念のもとで、人事コンサルティングファームのセレクションアンドバリエーションを立ち上げる。大企業から中小企業まで幅広い制度設計と運用支援実績を持つ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所などを経て現職。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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