講演者インタビュー
実用性の高い従業員体験施策の進め方~「キャリア自律とエンゲージメントの両立」と「必要な3つの観点」
株式会社リアセック 代表取締役CEO/キャリア総合研究所 主幹研究員
平田 史昭氏
昨今、注目の従業員体験(EX)。重要度必要度ともに高いものの、これ以上現場への負荷は上げられず、何に焦点をあて、どのように推進すべきか、熟慮される人事の方は多いのではないでしょうか。本講演では、実用的なEX向上施策の設計に向け、「キャリア自律」と「エンゲージメント」を両立している人材の特徴から、押さえるべき3つの観点をご紹介。実企業の取組み事例も交え、具体的かつ再現可能なメソッドを提示します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
従業員体験(EX)に、次のような課題感をお持ちの人事マネジャーに役立つ内容です。
・実用的かつ効果的な、現実に展開できるEX施策を考えたい
・1on1、エンゲージメントサーベイ、360度FB、キャリア面談、オンボーディング施策など、やればやるほどマネジャーの負荷が上がり続けてしまう。どうやって現場の負荷を上げずに、価値あるEXを実現できるか考えたい
・マネジャーとメンバーのキャリア自律とエンゲージメントの両立を実現したい
・多様な考え、価値観をもつメンバーとマネジャーが有用感の得られる、リアリティのある施策を企画したい
・昨今の働く人のキャリア意識を踏まえ、人材開発と組織開発を合わせたEXを考えたい
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の聞きどころは、現在、企業が直面する従業員体験(EX)の向上に焦点を当て、実用的かつ効果的な方法を提案する点です。現場の負荷を大きく上げず「価値ある体験」を提供するために、必要な要素と具体的な方法を探ります。
まず、「キャリア自律」と「エンゲージメント」を両立している人材の特徴を分析し、これを基にした三つの観点を紹介。従業員のキャリア自律を促進し、ワークエンゲージメントを高めるために必要な要素を明らかにします。次に、キャリア自律を軸に施策を進める実企業の取り組み事例から、理論だけではなく、適用可能な具体的なメソッドを提示します。
講演では、企業人4000人の働き方志向と仕事能力・学び行動を調査した「PROG白書2024」の分析結果や各種データも紹介しますので、EX施策の客観的な評価や改善点を見つける観点も得られます。
理論と実践の両面から、自社のEX向上に役立つメソッドを得ていただけると幸いです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
人的資本経営、ジョブ型雇用が進む中、「人材への成長投資」を進め、「キャリア自律」「若手のリテンション」「エンゲージメント向上」を実現するEXが期待されます。ただ、EXには、多くの領域があり、どれも必要性が理解できるだけに、検討にあたっては「あれもこれも」になりがちです。
そこで、「個人のキャリア開発」視点から、EXを検討することで、本人、マネジャー、職場、組織にとって、価値のある、実用的なEXが実現できると考えます。
ぜひ、現在の施策内容や企画案と照らし合わせながら、ご参加ください。
- 平田 史昭氏(ひらた ふみあき)
- 株式会社リアセック 代表取締役CEO/キャリア総合研究所 主幹研究員
- リクルートにて企業の人材採用、人材開発、人事コンサルティング業務に従事した後、GCDFキャリアカウンセラー養成事業を担当。2006年株式会社リアセック設立。大学、企業内個人のキャリア開発支援事業を担当。著作『キャリアマネジメント支援論』『メンタリング入門』『新キャリア開発支援論』(いずれも共著)。
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