講演者インタビュー
自律的なキャリア開発を支援する”自分の未来像”の見える化アプローチ
タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
田中 義紀氏
働き方や価値観の多様化が進む中では、自ら考え・学び・行動できるような自律型人材の存在が不可欠です。また、このような人材が長期的に活躍するには、社員一人ひとりの内面を可視化し、人材マネジメントに応用し続けることが重要です。本講演では、そのための手法やツールを整理すると共に、個人主導のキャリア開発支援といった観点から、人材マネジメントへの応用方法について紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、以下のような方に向けた内容となっています。
・人材開発責任者/ご担当者
・キャリア形成支援運用責任者/ご担当者
・組織開発責任者/ご担当者
・ダイバーシティ推進責任者・ご担当者
・採用責任者・ご担当者
以下の課題を持つ方々のご参加を想定しています。
・アセスメントツールをなんとなく使っているが、それぞれの意味合いや背景を知りたい
・上司‐部下間やチーム間の対話を活性化したい
・キャリア形成プログラム・自己申告プログラムを活性化したい
・最近の若手社員が理解できないという管理職層が多い
・若手社員の離職が増加している
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
昨今の社会・経営環境の激変は、日本人の働く意識に大きな変化をもたらしました。今後も日本人の働き方は性別や年齢層に関係なく、さらに多様化していきます。
企業は社員一人ひとりによる生産性の発揮と企業の持続的成長を実現するために、人的資源を「心を持つ資源」と捉えることが重要です。また、従来の「成果を上げればOK」ではなく、「成果を上げ続けるための行動要因や内面の要因は何か?」といった観点で、社員一人ひとりの成果創出や行動実践の裏側にある「心の中」に注意を払い、それらに駆り立てられる力で目の前の業務に取り組むカルチャーの醸成が必要です。
以前より日本企業の人材マネジメントにおいては、採用~育成~配置~評価~登用~組織活性化といったあらゆる分野で内面(深層ダイバーシティ)の見える化をするアセスメントツールが用いられてきました。ここ数年でそれらのツールの活用幅は広がっています。また人の内面には、感情特性・思考特性・行動特性・認知特性・価値観など様々な区分があり、測定ツールも乱立していて、何をどう使ったら良いか迷うこともあるでしょう。本講演ではそれらを整理するとともに、人的資本経営時代の人材マネジメントに必要となるアプローチを解説します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは「Work Happy!な世の中を創る」をパーパスとして、グローバルの最新HRテクノロジーとその背後にある考え方を日本市場に展開し、日本企業の人材マネジメント変革の実現を後押ししています。
2012年には採用・配置・育成・評価・登用にまたがる統合型タレントマネジメントソリューションを、2018年には採用領域への録画動画の活用ソリューションを真っ先に日本市場に持ち込み、日本企業に対して新たな視点・価値観や具体的なハウツーを提供してきました。
今回のテーマやそれを実現するソリューションにつきましても、「面白い!」「なるほど!」「こういうことか!」と感じていただけたら幸いです。
- 田中 義紀氏(たなか よしのり)
- タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
- 外資系IT企業複数社を経てタレンタ株式会社に参画。2010年よりHR領域に特化し、業務効率化や高度化を狙った最先端HRテクノロジーの発掘や心理学の知見を活用した適用手法を開発しサービスとして展開している。慶應義塾大学院理工学研究科管理工学専攻修了。1994年東京箱根間往復大学駅伝競走メンバー。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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