――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

このセッションは、新入社員や若手社員の育成に関して課題を抱えている方々を対象としています。

労働人口の減少により、多くの企業では若手人材の採用が難しくなっています。それに伴い、人事担当役員をリーダーに、人事部主導で「離職やメンタル不調者を減らし、若手・新入社員をきちんと丁寧に育成していこう」といった方針を全社的に出されている企業が非常に増えました。

一方で、その方針を受けた現場の管理職やOJTトレーナーからは「きちんと丁寧に育成せよ」といった抽象的な指示を出されても、そもそも体系的に育て方を学んだことなどない。どうすればよいのかわからない」「自分たちとは時代の違うイマドキの若者の扱いに悩む」といった悩みも多く伺います。

セッションでは特に、「言われたことは真面目にやるが、積極性に物足りなさを感じる“受け身”な新入社員・若手社員」の育成に悩む皆さまに焦点を当てた内容になっています。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

精神論・抽象論を極力排除し、「再現性のある科学的アプローチを、体系的に論理立て、事例を交えながら、誰でもすぐに活用できる方法論」に落とし込んでお伝えします。

以下のように「起承転結」に分けてお伝えします。

◆起：「そもそもなぜ自分から積極的・主体的に行動しないのか」
若手社員が主体的に行動しない心理的要因について解説します。これにより、表面的な指導ではなく、若手社員の内面的な動機付けに焦点を当てた育成方法の重要性を理解できます

◆承：「こういうアプローチは機能しづらい。それはなぜか」
育成担当者が、新入社員・若手社員の主体性を引き出そうとして、よくやりがちなNG例を提示し、なぜそのアプローチは効果が薄いのか科学的な理由をお伝えいたします。

◆転：「主体性を引き出すには、どのような考え（理論）を土台におくべきか」
土台におくべき理論をお伝えします。育成に悩んだり迷ったりした際の「軸」となります。

◆結：「具体的にどうすればいいのか」
上記の概念に基づいた心理学的根拠のある育成アプローチ方法を、成功事例を交えてお伝えします。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

人の育成はとても難しいものです。“教科書通り”にはいきません。

だからこそ育成担当者は、悩んだり、迷ったりした際に立ち返れる「軸」を持っておくことが必要ではないか、と私は考えています。

若手社員の主体性を引き出すために必要な「軸」を、心理学と行動科学の知見と多くの現場の実例を踏まえて解説します。専門的な理論ではなく、事例に基づき理論をわかりやすくかみ砕いて、実際のアプローチに使える手法をお伝えします。

皆さまと共に、よりよい育成の形を探求し、組織の成長に貢献できる機会となることを願っています。積極的なご参加をお待ちしています。

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