講演者インタビュー
インターンシップのタイプに合わせたコンテンツ作成方法
〜「経験学習モデル」を活用した学生の見極め方〜
株式会社ターミナルバリュー 代表取締役CEO
江田 通充氏
三省合意により、インターンを含む学生のキャリア形成支援における産学協働の取り組みが4つに分類されました。インターンのタイプに合わせてコンテンツをどのように作成すれば良いか悩まれている企業も多いです。本講演では、新卒向けインターンのタイプ別に合わせたコンテンツ作成の手順とヒントをご紹介。また、学生の見極めに役立つ「経験学習モデル」のフレームワークをインターンに組み込んだ
最新事例もお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
新卒作用にインターンシップを活用したい、あるいはインターシップコンテンツをどのように開発すれば良いのかを検討している会社に向けた内容です。新基準での「オープン・カンパニー」に該当するケースも含め、コンテンツ開発の手順とヒントに関する内容となります。
新卒者の3年以内離職率は30%を越えています。この理由を、「我慢が足りない」という一言で片づけて良いのでしょうか。学生にとっての就職、企業にとっての採用は出会いでありマッチングです。中でもマッチングに問題があることで、こうした社会的な無駄を生じさせてしまっているのではないでしょうか。本講演を通じて、学生と企業のベストなマッチングを実現させるために、インターンシップをフル活用し、ミスマッチによる早期離職の解消に少しでもつなげられたらと思っております。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演では、インターンシップのコンテンツ開発だけではなく、「ミスマッチの解消」というテーマに基づき、学生をどのように観察するべきかお伝えします。
また、面接や筆記試験という採用手法がミスマッチによる早期離職を生んでいるという仮説から、「どうすればそうした事態を抑えられるのか」という点もご紹介します。
入社後の新入社員育成から得たヒントを元に、「どんな人材が自社で活躍するのかを明らかにし、それを採用可否の判断に使う」という、逆転の発想でインターンシップのコンテンツ開発に生かすことを提案します。中でも「経験学習モデル」を上手に活用できる人は普遍的に学ぶ力が高いので、入社後の早期活躍度に大きな差を生むことにつながっています。
実際にそうしたインターシップを始めたアルー株式会社の人事の方にも、活用に伴う効果を事例としてお話しいただきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ミスマッチによる新入社員の早期離職は「社会的な無駄」と感じています。ますます進む少子高齢化社会の中で、若年層の労働力は大変貴重なものになっています。貴重な資源を、社会として無駄なく活用することは、新卒採用をしている企業の社会的使命でもあるのではないでしょうか。
自社の新卒採用がうまくいくことはもちろんのこと、社会的使命にも共感し、ミスマッチの解消に向けた一歩を一緒に進めていければ幸いです。
- 江田 通充氏(えだ みちまさ)
- 株式会社ターミナルバリュー 代表取締役CEO
- 名古屋大学卒業後、リクルート入社。その後インテリジェンス(現パーソル社)に転じ、事業責任者として「doda」を開発。海外M&A等も実行し同社の発展に貢献。また中国に渡り、大手アパレル企業の採用支援に従事。帰国後、アルー(株)の副社長として新入社員研修領域でNo.1を獲得。2022年に独立。
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