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日本の人事部「HRカンファレンス2024-秋-」 
				2024年11月6日(水)・7日(木)・8日(金)・12日(火)・13日(水)・14日(木)開催

[主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2024-秋-」トップ 講演者インタビュー 大方 雄介氏(ティーペック株式会社 ストレスチェック組織分析コンサルタント)インタビュー

8年間・550万件の集団分析からひも解く
「Z世代」の離職とメンタル不調防止のために知るべきこと

大方 雄介氏 photo

ティーペック株式会社 ストレスチェック組織分析コンサルタント

大方 雄介氏

働き方改革やコロナ禍などを経て、従業員や職場を取り巻く状況は大きく変化しました。またストレスチェックは法制化8年目を迎え、結果活用による職場改善の事例が増え注目が集まっています。この度は、8年間・累計550万件の集団分析データから職場環境と従業員の価値観の変化を把握し、「Z世代」を中心とした若手社員の離職防止、メンタルヘルス不調を予防する取り組みについてご紹介いたします。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

今回の講演は、Z世代の離職や休職等でお困りの人事・労務のご担当者様にお勧めしたい内容となります。コロナ禍以降、若手社員の早期離職意思やメンタルヘルス不調が増加しています。当社で昨年1,000人を対象にした「若手社員のメンタルヘルスに関する調査」では、全体の半数以上が「仕事を辞めたい」と感じていました。また外部機関の調査では、2023年に10~20代の心の病が急増しているという結果が公開されています。
一方ストレスチェック集団分析では、20歳代は年代別で最も良好という上述とは相反する意外な結果となりました。20歳代限定でこのようなギャップが生じたのは、職場の支援は手厚いと感じていても、ストレスチェックで捉えきれない課題があると推測されます。

Z世代の社員の状況がよく分からない。そして職場がどのようにサポートすべきなのか、課題感をお持ちの方にぜひ聴講いただければ幸いです。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

はじめに8年間・550万件の集団分析結果からコロナ禍以降の職場や従業員の変化を解説いたします。そこから見えた若手社員特有の傾向や他の世代とのギャップを様々な角度から検証し、どのような考えや悩みを抱えているのか、そのストレス状況や心理状態を浮き彫りにしていきます。

当社が実施した若手社員のメンタルヘルスに関する調査では、 若手社員の多くは周囲に相談できる相手がいない。また「仕事を辞めたい」と感じるのは、相談相手がいない人の方が多いことがわかりました。そのような中、仕事の悩みやストレスを一人で抱え込み、既に心身の不調が出ている人が散見されています。

このようなことから、若手社員の早期離職やメンタルヘルス不調への対応は、職場環境や働きやすさに配慮するだけではなく、悩みやストレスを気軽に話せる環境づくりがポイントになります。
当社では、年間12万件のメンタルヘルス相談をお受けしている中で、相談者の傾向をはじめ、相談を促すための具体的な事例や、悩む人に求められている相談窓口がどのようなものかをお伝えいたします。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

若手社員の離職やメンタルヘルス対策は従来から課題となっていましたが、コロナ禍で働き方や価値観が大きく変わったことで、これまでの従業員への対策がそのまま通用しないケースが多くなり、より多様で捉えにくい問題になってきたのではないでしょうか。
また、問題を把握するためのデータ分析が活発になってきましたが、改めて会社の中で悩みが話されないことには対策は難しいと感じました。今回の講演が、若手社員に寄り添ったサポートを考えていくヒントやきっかけになれば幸いです。

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講演者プロフィール
大方 雄介氏(おおかた ゆうすけ)
ティーペック株式会社 ストレスチェック組織分析コンサルタント
ティーペックの営業職として13年間従事し、ストレスチェック法制化前より、サービス提供及び事後施策の提案・導入・運用のサポートを行う。現在はお客様サポート部に所属し、ストレスチェック組織分析コンサルタントとして5年にわたり、累計200社以上の分析レポートの作成から企業役員・人事部門向けの報告会を担当。

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