講演者インタビュー
~価値観や視点の変化はいかにして生じるのか?~
マインドセットが醸成される場のデザイン
アチーブメントHRソリューションズ株式会社 コンサルタント
笠原 雅也氏
世界観、人間観、倫理観、仕事観など私たちの行動を規定している「マインドセット」。人材開発や組織開発は、構成メンバーが組織の目的に対して効果的な行動ができるようになる状態を目指します。一方、マインドセットの「変わりにくさ」が壁となり苦労することが多いのではないでしょうか。本講演では、教育や職場における体験の過程で個々の価値観や視点がどのように変容するのか、環境をいかにデザインすべきかを解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は、教育や組織運営に携わる方々、特に組織内での価値観や行動変容に課題を感じている方を対象としています。例えば、組織開発や人材育成に取り組んでいるものの、従業員のマインドセットがなかなか変わらない、組織の目的に一致した行動を引き出すのが難しいと感じている方々に有益な内容です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
今回の講演を通して探究したいことは、私たちのものの見方や捉え方といったマインドセットの変容はいかにして生じるのか、そしてそのような現象が生じる文脈にはどのような要素が存在しているのか、という問いです。
誰もが経験しているとおり、私たちが物事を見るときの視点は無意識のうちにパターン化されていて容易に変容するものではありませんよね。そのおかげで私たちは日常に安定を感じることができて、習慣的に日々を送ることができているわけです。
ただ、その性質は私たちが環境変化に適応することや、行動を変えることを妨げてしまう側面もあります。そのため、今回の講演では、こうした「変わりにくさ」をどう克服し、新たな視点や価値観を取り入れていくのか、そのプロセスに焦点を当てます。具体的には、教育現場や職場内での体験を通じて、個々のマインドセットがどのように再構築されていくのかを探ったうえで、その変容を促進するための場のデザイン論を解説します。今回ご紹介するモデルに基づいて、自社で行われている人材開発や組織開発の営みをチェックすることで、新たな課題を抽出することに貢献できるのではないかと思っています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今回の講演を通じて、皆さまの組織や教育の現場に新たな視点やアプローチを持ち帰っていただけるよう、準備を進めています。固定観念にとらわれない柔軟なマインドセットを育むための手法を共有し、皆さまの取り組みに貢献できればと思います。どうぞ楽しみにしていてください。
- 笠原 雅也氏(かさはら まさや)
- アチーブメントHRソリューションズ株式会社 コンサルタント
- 人材開発と組織開発を専門領域とし、クライアントの教育体系設計、研修プログラム開発、組織風土醸成の支援を行う。また、自社内の組織開発、経営企画、商品開発、マーケティングなどの会社の中長期的な戦略に関わる仕組みづくりに幅広く携わり、組織全体として創出する価値の最大化に注力している。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。