講演者インタビュー
数百社の人事と意見交換して分かった
東京理科大学が考える自律的学びの促進に必要な要素とは
東京理科大学 経営企画部 次長/東京理科大学オープンカレッジ 事務責任者
小原 正之氏
社員のリスキリングを促すために外部研修を導入しても、受講率が低いという課題を多くの人事担当者から耳にします。従業員の中でも初めから自律的に学ぶ層は僅かで、ミドル層の大半は他律的な学びから自律的な学びへ移行すると言われます。本講演では、数百社の人事と意見交換をして得た知見をもとに、他律から始める自律的な学びの促進方法と、それに必要な要素を解説し、自律的な学びを促進するためのヒントをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
会社内でリスキリングに対する機運が高まっており、既存の研修体系の見直しを考えている方や、外部研修を導入してみたが利用率が低く、社員のリスキリングが進まないという課題を抱えている企業の人事企画・研修担当者の方々に向けた内容です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
学習者の目的意識やモチベーションが受講態度に大きく影響しますが、社会人やビジネスパーソンの学び直しにおいて最も重要なのは、失敗が許される環境を提供することです。企業の研修では昇任評価が関係することも多く、評価を意識しすぎて発言を控え、受講者が本当に学びたいことを聞けないという事例も少なくありません。
東京理科大学オープンカレッジでは、受講者の多様なニーズに応えるために、年間約200のビジネス講座を提供しています。本講演では、企業の人事担当者からのヒアリングをもとに、東京理科大学オープンカレッジが実践している「失敗を許容し、自律的な学びを促進する環境作り」の事例をご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
東京理科大学オープンカレッジは2018年の開設以来、企業の人材育成を担当する方々との意見交換を重ねてきました。企業が求める教育コンテンツの提供と同時に、学習者の自律的な学びを支援する環境作りにも取り組んできました。本学の取り組みが皆さまの参考になれば幸いです。
- 小原 正之氏(こはら まさゆき)
- 東京理科大学 経営企画部 次長/東京理科大学オープンカレッジ 事務責任者
- 自動車会社で人事労務企画等を担当した後、東京理科大学に入職。広報・研究支援など企業人材と多く関わる業務を経て、現在は東京理科大学オープンカレッジの事務責任者を務める。2018年のカレッジ立ち上げ期から企画した講座は百を超え、コンタクトした企業は数百社に及ぶ。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。