――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

「組織開発（このための人財育成含め）は難しい」「いろいろと実行しているがなかなか変化が見られない」など組織開発は難しい、というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。また組織開発とは、何が実現できれば成功なのでしょうか。

世界が急激に変化する今、人事部門、経営層の課題は山積みです。今さら聞けない疑問やお悩みが多いのではないかと思います。

本講演では、「そもそも組織開発とは何か」「自社に合った組織開発とは何か」「組織開発を成功に導く手法とは」について明確に解説します。組織開発や研修を成功させたい人事部門、経営層の方、また組織開発が必要とお考えの部門長、リーダーの方にもぜひご参加いただきたく思います。

混迷の時代、求められるのは多様な価値観を理解し、それぞれの強みを生かし、組織で成果を出せる、組織開発のできるリーダーの育成と、そのリーダーが組織開発を実践できることです。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

なぜ研修・組織開発（このための人財開発）は難しいのでしょうか。

まず、全員に対する研修では、個別のリーダーの課題解決まで到達しません。組織が抱える課題はその現場ごと（仕事内容、人間関係）に異なります。そのため、座学＋個別指導（コーチ）でその人に最適化した指導が必要なのです。

また当然のことですが、研修や組織開発は、人事部門が企画、実施します。もちろん現場で必要なニーズや、弱点と思われることを把握した上で、人事部門の目線として「受講者のために……」と思って企画されていると思います。しかし、企画側の思いはあくまで仮説で、現場の本当の問題解決に至っていません。すると当然、受ける側は、やらされ感満載。人事部門のための研修となってしまうのです。

このように繰り返し行われる、成果の出ない研修や組織開発の根本原因は、結果を出すまでフォローできていないことにあります。原因を解き明かし、組織開発を成功させるために必要な研修受講者の興味や受講に対する気持ちを、人事部門とどのようにして目線を合わせ、やらされ感なく自分、自分のチームに必要だという思いを持っていただく。

本講演では、リーダーや管理職が、これらの能力やスタンスをやらされ感なく得たいと思えるプロセス設計について、事例を交えて解説します。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

本講演は、私の14年間の現場での体験と学び、心理学研究の集大成です。「自分の価値観に気づき、他人の価値観を認めることが人間関係で最重要」「現状を維持しようとする」など、心理学で明らかになっている「人間の本質」がベースになっています。

当社の「CAF」「ナラティヴマネジメント」「ストレングス研修」「ガウディミーティング」全てに共通の概念です 。

1時間ではとても語りきれませんので、講演内でご案内するフォローセミナーにもぜひご参加ください。多角的に解決策をご提案します。

世界が変革している今こそ企業の変革の大チャンスです。組織改革を成功させ、一人ひとりが誇りを持って仕事を邁進できること。これが私の本望です。

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