講演者インタビュー
人事制度改定だけでは解決しないシニア社員の活性化対策
~退職まで「力強く働く」意義に目覚めさせる~
ビジョンシーク株式会社 代表取締役社長
稲田 裕計氏
定年延長により、シニア社員は今後も増え続けます。このシニア社員の持つ豊かな経験知・スキルを活かし、活躍して欲しいと考える企業は多いのではないでしょうか。そのためには、シニア社員自らが、処遇も含めた様々な激しい環境変化を乗り越えて「退職まで、力強く働く」ことの意義を理解し、言動に移すことが求められます。シニア社員の覚悟を引き出すためにできる、人事が着手しやすいポイントをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
多くの企業では、シニア社員の活性化策として、給与などの処遇改定の検討とともに、内的動機付け策として「キャリア開発」を検討・実施しています。しかし、その実施成果は総じて十分とは言えません。より充実させるために内容・展開の見直しが必要と考えている、次のような方にとってヒントとなる内容です。
(1)“働かないオジサン”対策を検討課題としている方
(2)シニア世代の「キャリア開発」の成果をさらに上げたいと考えている方
(3)シニアの活性化対策をこれから検討しようと考えている方
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
これまで多くの企業で「シニア世代活性化のキャリア開発」を実施するなかで、研修の効果や研修企画に多少の不足を感じることがたびたびありました。今回は、「シニア社員向けキャリア開発」の効果を高めるための視点・展開策について、次のような情報を提供します。
(1)キャリア開発の顕著な効果事例
(2)意外なシニア世代の意識実態データ
(3)北風アプローチより太陽アプローチ
(4)シニア人材への期待の階層化
(5)「キャリア開発」のシステム化視点
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
企業として「シニアの活性化」は重要な組織課題です。その実現のためには、シニア社員個々人の“退職まで、力強く働く” という意識の覚醒が重要な要素となります。そのために“一度はしっかりと今後の働き方について考える”機会である「キャリア開発」をさらに充実させ、研修終了時に“よし、頑張ってみよう!”と受講者が考える動機付けの場としたいものです。
- 稲田 裕計氏(いなだ ひろかず)
- ビジョンシーク株式会社 代表取締役社長
- 大手機械メーカーで人事・営業・研修部門を経験し、51歳で退職・独立。50歳以上、ポストオフ、再雇用対象者などシニア社員向けのキャリアデザイン研修を核にして、マネジメント研修等を展開している。関連資格:キャリアコンサルタント・産業カウンセラー・エグゼクティブコーチ。
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