講演者インタビュー
「業績成果に直結する」人的資本経営
人と組織が自ら動く経営戦略の浸透施策「カスケードダウン」とは
株式会社センターボード 代表取締役
石原 正博氏
人的資本経営は企業価値向上につながる、という前提で推進されています。ところが、いまだ多くの企業が業績面で具体的な成果を上げるに至っていません。その最大の理由が、経営戦略の浸透が十分でないことにあります。本講演では、人的資本経営を業績成果に繋げるための施策として「カスケードダウン」という手法を紹介。人と組織が自ら動く経営戦略の浸透施策を通した、人的資本経営の実践アプローチをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「その人事施策によって業績は良くなるのか?」「費用対効果はどれほど期待できるのか?」――。経営層や現場から、このような問いを投げかけられたら、皆さんはどのように答えるでしょうか。
「業績への効果が出るには、ある程度の時間が必要」「人材戦略の成果は数字や金額では計れない」――。このような答え方では、現在のように競争力や収益力の強化が急務となる中、残念ながら、経営層や社員は納得しません。当事者意識をもって本気で取り組んでもらうことは難しいでしょう。では、どうすれば人的資本経営を通じて、財務成果を生み出すことができるのでしょうか。また、財務成果を生むために、どのような人材戦略を推進すべきなのでしょうか。本講演では、これらの課題に対し「カスケードダウン」という解決策を提示し、実践につなげるための方法論を詳しく解説します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
ポイント(1) 人材戦略はそもそも業績を上げることができるのか、そこにロジックはあるのか
人事部門が業績向上に直接貢献できるかどうかは、その根拠やロジックの明確さにかかっています。本講演では、人材戦略と業績向上の因果関係を明確にし、具体例を交えながら企業価値向上に向けたストーリーを示します。これにより、経営層や現場、そして投資家に対し、納得感のある、かつ説得力のある人材戦略を策定し、実行に移すことができます。
ポイント(2) カスケードダウンとはどのような人材戦略か、なぜ重要なのか、どう進めるのか
カスケードダウンとは、組織の上位層から下位層に向けて経営戦略を滝の流れのように伝達し、組織全体に浸透させる手法です。本講演では、この手法が人的資本経営における企業価値向上への道筋をつけるだけでなく、「社員の当事者意識の向上」「組織の一体感醸成」「エンゲージメントの改善」「モチベーション向上」を同時に実現するための強力なツールであることについて、具体例を交えながら説明します。また、人事部門がこのプロセスをどう支援し、リードしていくべきか、実践的な方法を提示します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
経営環境が厳しさを増す中、人事に携わる皆さんには、「人材戦略によってどれだけ業績向上に貢献できるのか」が問われています。本講演では、業績に直結する人的資本経営の具体策である「カスケードダウン」を徹底解説します。単なる理論だけではなく、現実に成果を上げた企業の事例を交え、実践に役立つノウハウを共有します。「人事が成果を生む」と堂々と胸を張って言えるようになるための絶好の機会です。お見逃しなく!
- 石原 正博氏(いしはら まさひろ)
- 株式会社センターボード 代表取締役
- 1969年東京都生まれ。1992年学習院大学法学部を卒業後、大手信託銀行に入社。法人営業、企業年金制度コンサル、経営企画業務等を経験。2005年、組織改革を専門とするコンサル会社を経て、2011年経営戦略浸透コンサルティングを専門とする株式会社センターボードを設立。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。