講演者インタビュー
イノベーション人材をどう発見するか~思考力を可視化するThink Aloud Assessment~
株式会社トランストラクチャ マネージャー
辻 英夫氏
多くの企業や職場で、前例踏襲とは異なる非連続な変化を生み出す力や未来を創る力を持つ人材が求められています。どうすればそのような人材を見出し、育成できるでしょうか。本講演では、「イノベーションを生み出す10の能力要件」と、その能力を測定するための革新的なアセスメントの事例をご紹介します。従来のアセスメントや適性検査では見つけにくい人材を発見し、活用するためのヒントをお示しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
新規事業の立ち上げや既存ビジネスの大幅な刷新を行う時には、多くの場合、一定の成果を上げた経験を持つ人材が任命されます。
しかし、実力があるにもかかわらず、一から取り組まなければならない業務では思うような結果が出せないことがしばしば起こります。これは、軌道に乗った既存ビジネスの運営と、まだ形の無いものに形を与えていく取り組みとでは、成果を出すために必要な資質や能力が異なるためです。
「新たに形にする」取り組みを成功させるためには、どのような能力・資質に着目したらいいのか。そして、その能力・資質をどのように見出したらいいのか。このような課題をお持ちの方に、ぜひ聞いていただきたいと思います。
また、「クライアントのイノベーションをシステム面から支援するDX人材の発見」といったテーマに取り組んでいる方にも応用いただけます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「VUCA」という言葉がビジネスシーンで使用されるようになって久しいですが、この言葉に象徴されるように、もはや「今までと同じことを、今までと同じようにやっていればそれなりの成果が出る」時代ではないと、多くの方が実感しているでしょう。
そういう意味では、物事の新しい捉え方や新しい取り組み方が求められるのは、新規事業や新製品開発といった「狭義のイノベーション」に限った話ではなく、既存のビジネスを持続可能な形で営んでいく場合にも当てはまります。
では、それは具体的にどんな能力なのか。この、前例踏襲とは違う非連続な変化を生み出す力、未来を創る力を、私たちは測定可能な10の能力要件に整理しました。これがこの講演の一つ目のポイントです。
そして二つ目のポイントは、その能力の検出方法です。従来のヒューマンアセスメントは発揮能力を行動から推測します。適性検査類の多くは自己申告に基づいて診断します。しかし、イノベーション適性を測る10の能力は、従来の手法では測ることが難しいものです。私たちは、本人の思考そのものを自由に表出させた文章を解析することで、思考力や資質を評定する手法を取っています。
講演では、この能力要件や手法の革新性、可能性をぜひ感じていただけたらと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
変革人材を発見・育成する難しさ、必要性を再確認した上で、イノベーション適性を測る10の能力要件のイメージと、その能力の検出に対する当社の考え方、方法論の概略をご紹介できればと思います。イノベーションのテーマならではのワクワク感も含めてご共有できれば幸いです。
そして、もし10の能力要件の内一つでも、貴社の事業課題の解決に重要な意味を持ちそうであれば、ぜひお声がけください。人材の発見から結果の活用まで継続的にサポートさせていただきます。
- 辻 英夫氏(つじ ひでお)
- 株式会社トランストラクチャ マネージャー
- 大手総合人材サービス企業にて中途採用戦略立案等のコンサルティング営業に携わる。また人材・組織開発サービス企業では、研修を中心とした法人向けソリューションの企画等に従事し、当社に入社。コンサルティング部門のマネージャーとして、人材アセスメント領域を中心とした組織・人事コンサルティング業務に従事。
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