講演者インタビュー
ミドル層を納得させる!
ダイバーシティが「経営」に必要な3つの理由
一般社団法人日本ダイバーシティ・マネジメント推進機構 理事
黒田 浩介氏
ダイバーシティや多様性は「正しい」ことであり取り組むべきだが、業績アップには繋がらない…と考えているミドル層が社内で多いのではないでしょうか。本講演では、そんなミドル層を説得するためにも知っておきたいダイバーシティが「経営」に必要な3つの理由について、お伝えいたします。単なる建前やイメージの問題ではない“人事戦略としてのダイバーシティ施策”がいかに組織の活性化に繋がるのかについてもご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「ダイバーシティ」や「多様性」について本質的、実践的、具体的にご説明します。以下のような内容です。
1.なぜ、いま「ダイバーシティ」が必要とされているのか
2.「ダイバーシティ」は「変化への適応」につながる力
3.「ダイバーシティ」で変化に適応する企業の事例
4.「ダイバーシティ」を自社に活かすには
「ダイバーシティ」はキレイゴトではありません。「ダイバーシティ」や「多様性」は企業イメージや建前の問題と考えられがちです。また「多様な働き方」というと、残業削減や短時間勤務、テレワークや育児休暇などの制度作りの話になりがちです。しかし、いずれもダイバーシティの本質をとらえてはいません。「ダイバーシティ」や「多様性」は、「変化への適応力」です。組織が変化に適応して生き残るための重要な経営戦略上の要素なのです。
本セミナーでは具体的な事例を交えながら、「ダイバーシティ」の導入目的を明らかにします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「ダイバーシティ」は、組織を強くするために人事部門として経営に提案できる本質的なテーマです。
周囲の経営環境が急速にそして大幅に変わる時代に、同質的なメンバーしかいない組織では、皆が似たような発想しかできず、変化についていけないリスクがあります。「さまざまな視点からいろいろな意見が出て、変化にすぐに対応できる組織にするにはどうすればいいか」という経営課題に対して、人事戦略としての答えは「ダイバーシティ」や「多様性」を自社の組織に取り入れることなのです。
長期的にじわじわと業績が悪化していたり、事業が伸び悩んでいたりという企業においては、組織が「ゆでガエル」と呼ばれるような、危機感が薄れて現状維持に慣れてしまった状態に陥らないようにしなければなりません。人事部門としては、的確な対応策を経営者に提案する必要があるでしょう。そんなときに「多様性の導入」が具体的で有効な解決策であることを、本セミナーではご説明します。
JDIO(日本ダイバーシティ・マネジメント推進機構)は、経済産業省が推進するダイバーシティ経営に共感し、企業への導入と、それを支える専門家の育成に取り組む非営利団体です。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「変化に強い組織づくり」「活性化し、成長する組織づくり」を目指している経営者と人事担当幹部を対象としたセミナーです。
「言われたことしかしない社員が多い」「新しいビジネスへの取り組みが物足りない」「議論があまり白熱しない」「会議で質問が少ない、反対意見が出ない」などの問題を抱えた組織には「ダイバーシティ」の導入が効きます。
かつて「日本株式会社」や「企業戦士」と言われ、均質な人材が力を発揮した時代を知る講師が、その経験も踏まえ「均質から多様へ」の社会の変化を解説します。「ダイバーシティってもうかるの?」と考えている、ミドル以上の経営幹部が腹落ちするダイバーシティ経営論です。
- 黒田 浩介氏(くろだ こうすけ)
- 一般社団法人日本ダイバーシティ・マネジメント推進機構 理事
- 大手商社で体育会系の企業戦士として15年間勤務。40歳でコンサルタントに転じ、働き方や組織に対する概念が180度転換。多様性のある組織の強さを実感する。両方の組織を知る講師だから語れる、多様性と収益性を結びつけたダイバーシティ経営論に中高年の経営幹部が肚落ちする。
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