［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会［後援］厚生労働省

――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

オンラインで研修を実施するようになってから、オンラインならではのメリットを享受できるようになったと同時に弊害も生じているようです。

最近よく「別のことをしながら研修を受講している社員がいる」「身になるような教育ができていない」というお悩みをお聞きします。オンラインで教育するがゆえに強制力が弱まることで、人材教育の最終的な目的を自覚せず受講していることが原因です。

人材育成の担当者として、「企業価値を向上させることのできる人材育成」は重要な最終目的の一つではないでしょうか。

本講演では、育成担当者のミッションである「企業価値向上」と、受講者の「研修」を受けることで得られる知見やスキルアップという結果の両方を成立させ、実践に生かせるようになる教育方法について解説します。研修の実施形態が多様化したいま、より実践的な教育を検討している方、ぜひご参加ください。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

従来、社員は「人的資源」と捉えられており、人材教育や人件費はコストとして考えられてきました。しかし、近年注目されている「人的資本経営」の考えでは、「人的資源」は企業の財産である「資本」として考えられています。

今回の講演では「唯一無二の企業価値を持つ組織づくり」を中心にお話しし、人材を「コスト」ではなく「資本」として考えられる教育体制の見直しができるヒントをお伝えします。

教育体制の見直しをする上で重要なことは、資本として捉えられる人材の具体的なイメージを練り上げることです。弊社ではそのイメージを「あるべき姿」と呼んでいます。

教育する側と教育を受ける側の間で「あるべき姿」に対する認識に齟齬はありませんか？　また、既にある「あるべき姿」は企業価値を持つ組織作りという大きな目的に沿ったものとなっているでしょうか？

教育体制のゴールともいえる「あるべき姿」を見直す必要があるのは、経営陣や人事部だけではありません。教育される側も、自身が研修などを通じて「資本」となる自覚をもってしかるべきです。

「育成する人材の行動を分解してあるべき姿を見直す方法」や「目的を持ったマネジメントをするための目標設定」などを本講演で具体的にお話しします。現状の教育方法を見直したいとお考えの方ぜひご参加ください。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

「企業価値向上」というテーマ自体は目新しいものではありません。いつの時代も考えられてきたテーマです。ここ数年では「人的資本経営」「パーパス経営」という二大キーワードの登場で「企業価値向上」というテーマが再び脚光を浴びています。

社の取り組みとして推進を任命された担当者も多いのではないでしょうか。内容が壮大なもののため、考えなければならないことが多くお困りの方も少なくありません。では何から始めるべきでしょうか。やるべきことの第一歩として産学共同研究をベースとした組織力強化・育成のポイントを提案いたします。今後の貴社のお取り組みのご参考になれば幸いです。

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