講演者インタビュー
研修効果測定から見えた、確実に成長を促す研修の仕組みと仕掛け
~一人ひとりの成長の可視化を目指して~
株式会社スタンス 代表取締役
古田 聡氏
研修を受講してもらうだけで終わってしまい、その後の“研修効果”の可視化や実際の“行動変容”まで追えているケースは少ないのではないでしょうか。本講演では、研修の効果測定や、受講者の行動変容を数年前から記録しているデータとその考察から、効果が上がるであろう研修、及びその仕組み/仕掛けをお伝えします。あわせて、本スキームで実施したクライアントの実例での変化も解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
研修は今まで、ざっくり言うと、受講者満足度、講師満足度、研修担当者の勘と経験で、その良し悪しが判断されてきました。本来であれば、“研修”という投資を受けることで、“成長”というリターンが必要なはずです。しかし、業界全体が【成長を追わず、研修をこなす】ことに注力しすぎているのではないでしょうか。また、研修効果は測定できない、成長は追えない、という前提に立ちすぎていて、思考停止になっている気もします。
このような現状に危機感や課題意識をお持ちの方々にご参加いただきたいと思っています。加えて、
・人材育成に熱い想いをお持ちで、人(社員の皆さま)の成長を心から信じている方
・良い意味で組織への貢献を目指し、成果を出したいと考えている方
・効果のある研修を行うためのパートナーを、本気で探している方
このような展望をお持ちの方には、更にマッチするのではないかと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
始めに、残念ではありますが、
・研修の満足度が必ずしも行動変容につながっていないこと
・単発研修では行動変容はおろか、なかなか受講者の記憶に残りづらいこと
をデータでお示しします。
このような現状を真摯に受け止め、、
・行動変容につながりやすい研修と仕組み/仕掛けの高度連携のご提案
・具体的なツールの使い方
・実際に行ったうえでのさまざまな結果
・運用する際の懸念点
を包み隠さずご提示します。そこから、データから読み取れた、現在我々が考える人材育成の問題点や懸念点を問題提起します。その後、実際にクライアント先で起こった変化を複数提示します。
また、開発やデータが整い、かつ、時間に余裕があれば、一人ひとりの成長の可視化についても一定のアウトプットを提示する予定です。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
我々は数年間、研修の効果測定に取り組んできましたが、さまざまな困難や葛藤がありました。そこから得た学びは、効果測定はあくまで手段であり、最上位概念にあるのは受講者の成長を促し、クライアントの発展につなげる、という至極当たり前の結論でした。そして、我々の取り組みを行うことで受講者の成長に寄与し、副次的に職場にもプラスの影響を与えられる、組織開発の領域にまでリーチできたことも大きな果実です。
実際に行うことは、決して簡単でも楽なことでもありません。しかし、人材育成に熱い思いをお持ちの方々は共感できる内容だと自負しています。皆さまとお会いできることを心から楽しみにしています。
- 古田 聡氏(ふるた さとし)
- 株式会社スタンス 代表取締役
- フューチャーアーキテクト(株)、(株)リンクアンドモチベーションを経て2011年に独立。2022年株式会社スタンス設立。【曖昧な成長を科学する】コンセプトに、研修の効果測定やテクノロジーを活用した人材育成コンサルティングを実施。
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