講演者インタビュー
なぜ日本企業に"採用マーケター"が必要なのか?
~海外から学ぶ最先端のタレント獲得メソッド~
株式会社MyRefer 代表取締役社長 CEO
鈴木 貴史氏
終身雇用の崩壊や人的資本開示の義務化など、日本の労働市場は大きな転換期を迎えています。長らく産業構造が変革されなかった日本も、知恵を駆使して優秀なタレントを獲得する時代に突入します。本講演ではタレント・アクイジション実現のための採用マーケティングの考え方や、なぜ"今"採用マーケターが必要であるのか、採用マーケティングにおける海外の最先端事例から優秀なタレント獲得のためのメソッドを紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
労働人口の減少や第四次産業革命、ジョブ型雇用へのシフトに伴い、企業と個人のあり方が変化する一方で、日本企業の採用はいまだに短期的で掛け捨て型の採用手法に依存しています。毎年採用活動に莫大なコストをかけているにもかかわらず、採用候補者とのつながりを活用できていないケースがほとんどです。
今回の講演では、海外のHR市場ではすでに一般化してきている「タレント・アクイジション」という概念を通し、“つながり”を資産に変え、掛け捨て型の採用活動から積み立て型の採用活動にシフトする考え方について、お話しいたします。
タレント・アクイジションを実現するための採用マーケティングとは何か、なぜ今日本企業に採用マーケターが必要であるのか。採用マーケティングにおける海外の最先端事例を挙げながら、優秀なタレント獲得のためのメソッドを紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
日本においては長らく、終身雇用、年功序列、新卒一括採用が中心で、中途採用に関しては欠員補充という役割が一般的でした。つまり中途採用は、人材の採用(補填)ニーズが発生してから「動く」というリアクティブで一過性の活動でした。
しかし今後の採用活動において企業は、個人の存在意義であるパーパスやはたらく意義を訴求しながら、採用候補者との多様なタッチポイントを用意し、持続可能なコミュニケーションをとり続ける必要があります。
例えば、過去の採用候補者で当時は縁がなかった人や、社員の紹介での候補者、退職社員、自社ホームページから登録があった人などのあらゆる応募チャネルから形成されるタレントデータを管理。採用サイトへの来訪やメールへの反応から自社への意向度をウォッチし、採用候補者にあわせて適切な時期にコミュニケーションがとれれば、他社とバッティングすることなく、優秀なタレントを獲得することが可能です。
海外では一般的になりつつある採用マーケティングは、このような課題を解決できるソリューションであり、優秀なタレントをひきつけ、採用し、維持することが可能です。
今回はそんな採用マーケティングの概要から海外事例、採用マーケターの役割など、採用マーケティングにかかわる情報を網羅的にご紹介いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ご視聴いただいた皆さまが採用マーケティングやタレント・アクイジションの観点から自社の採用施策を見直し、改善の議論ができるようなお話ができればと思っています。 皆さまのご参加をお待ちしております。
- 鈴木 貴史氏(すずき たかふみ)
- 株式会社MyRefer 代表取締役社長 CEO
- 株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)出身。IT領域の採用コンサルティングに従事した後、グループ歴代最年少にて1億円の社内資金調達のもとHRテクノロジーベンチャー「MyRefer」を創業。2018年、MBOを経てスピンオフ独立、株式会社MyReferの代表取締役社長CEOに就任。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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