講演者インタビュー
360度フィードバックはなぜ機能しないのか!?
~バンダイナムコアミューズメント・紀伊産業から学ぶ真の多面観察とは~
タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
田中 義紀氏
多くの企業が導入する360度フィードバック(多面観察)はビジョン浸透を進めるのに非常に有効です。一方、「心理的抵抗感」や「社内風土の未醸成」等の理由で真価を発揮できていない企業も多いと聞きます。本講演では「顧客ファン化/従業員ファン化」を目指すバンダイナムコアミューズメントと「隣人愛」を経営理念とする100年企業の紀伊産業の事例から、パーパスドリブンな多面観察の浸透方法についてお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演は人材開発責任者・ご担当者向けで、以下の課題を持つ方々のご参加を想定しています。
・360°フィードバック(多面観察)を自社の人材マネジメントに活用したいが「対象者の心理的抵抗感」や「社内風土の未醸成」などを理由に、活用を踏み留まっている
・360°フィードバック(多面観察)を既に活用しているが、その後の活用がうまくできておらず、社員がサーベイに飽きはじめている
・360°フィードバック(多面観察)を既に活用しているが、特定の社員属性のみの適用に留まっている
・360°フィードバック(多面観察)を活用しているが、社員へのフィードバックに1ヵ月以上かかっている
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
今回の講演の聞きどころは、「顧客ファン化/従業員ファン化」を経営方針とするバンダイナムコアミューズメント様、「隣人愛」を経営理念とする100年企業で、化粧品業界のサプライチェーンの一翼を担う紀伊産業様にご登壇いただき、パーパスドリブンの多面観察の新たな可能性についてご紹介いただくことです。
多面観察の活用はややもすると「ダメなマネジメントをあぶり出して改善を促す」というネガティブな要素を含むことが多いように感じますが、「対象者のみならず回答者を含めた参加者全員へのパーパスの浸透や自律行動の促進を狙う」といったポジティブなイベントとして捉え、実行するアプローチについてご紹介いたします。
本講演のベースとなるテクノロジーは、「Blue」というカナダ・モントリオール発祥のサーベイフィードバック自動化ソリューションです。Fortune100の25%が利用しており、日本市場には昨年より事業を開始し、国内第1号ユーザーとしてはソニーグループ様のマネジメントフィードバック(180度サーベイ)でご活用いただいています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは「Work Happy!な世の中を創る」をパーパスとして、グローバルの最新HRテクノロジーとその背後にある考え方を日本市場に展開し、日本企業の人材マネジメント変革の実現を後押ししています。
12年前には採用・配置・育成・評価・登用にまたがる統合型タレントマネジメントソリューションを、また6年前には採用領域への録画動画の活用ソリューションを真っ先に日本市場に持ち込み、新たな視点・価値観や具体的なハウツーを提供してきました。
今回のサーベイソリューションとパーパスドリブンのアプローチにつきましても「面白い!」「なるほど!」「こういう考えなのか!」と感じていただけるようであれば幸いです。
- 田中 義紀氏(たなか よしのり)
- タレンタ株式会社 代表取締役社長兼COO
- 外資系IT企業複数社を経てタレンタ株式会社に参画。2010年よりHR領域に特化し、業務効率化や高度化を狙った最先端HRテクノロジーの発掘や心理学の知見を活用した適用手法を開発しサービスとして展開している。慶應義塾大学院理工学研究科管理工学専攻修了。1994年東京箱根間往復大学駅伝競走メンバー。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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