講演者インタビュー
社員のデータリテラシーを向上させる
DX推進に必要な数字の使い方・捉え方・考え方
オルデナール・コンサルティング合同会社 代表社員/日本数学検定協会認定 ビジネス数学トレーナー
長谷川 正恒氏
多くの企業でDXの推進が叫ばれており専門人材の育成に注目が集まっています。もちろん高度な知識を有した専門人材も必要ですが果たしてそれだけでDXの推進は進むのでしょうか? そもそも多くのビジネスパーソンは数字が苦手……組織全体でDXを推進するためには専門人材の育成だけでなく組織全体の底上げも必要です。本講演ではDX推進に向けた組織全体の数字リテラシーを底上げするためのポイントをご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
社員の生産性を高めたい!データ分析力を学ばせたい!論理的思考力を磨きたい!などといったことをお考えの経営者・教育担当者の方々を対象とした講演内容となります。
ここ数年「AI人材」「データサイエンティスト」「DX推進」など、データや数字の活用をベースとした人材育成・組織開発が注目されています。そのため、弊社でも多くの企業から「データ分析手法を学びたい」「統計スキルを身に付けたい」などの相談を受けます。しかし、今必要とされているのは高度なスキルだけでしょうか?
データ分析の専門職を目指すのであれば高度なスキルが求められますが、多くの社員は非専門職人材であり、高度なスキルは不要です。では何が必要なのでしょうか。ビジネスパーソンには数字が苦手な方も多く、まずは「数字に対する苦手意識の克服」が必要です。その上で、仕事で数字を使うコツやポイントを身に付けることが生産性の高いビジネスパーソンの育成につながります。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「数字に強い人とは?」と問われた時、皆さまはどのような方をイメージするでしょうか?最も多い回答は「数字に強い人=理系」です。そのため数字に対する苦手意識を持つ人は「私は文系なので数字が苦手なんですよ」と話されます。ではビジネスシーンで数字に強い人は必ず理系人材なのでしょうか?文系社員は数字に強くなれないのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。数字に対する苦手意識を持つ方は、学生時代に数学が苦手だった人が多いです。数字やデータがたくさん出てくると苦手意識から目を背けたくなり、エクセルを開くと自らが固まってしまう人も多いのではないでしょうか?
そのような方は、まずは数字に対する苦手意識の克服が必要です。そしてほとんどのビジネスパーソンにとって必要なのは、統計や会計の知識ではなく、仕事で数字を使うコツやポイントを身に付けることです。
本講演では弊社が企画運営している「数的センス向上トレーニング」研修で実際に行っている複数の演習を使用して、数字に強く生産性の高いビジネスパーソンの育成方法をご紹介いたします。「当社の社員は数字が苦手だが、どうすればよいのか??」と悩まれている経営者の皆さま、教育担当の皆さまにぜひ視聴いただきたいです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
いつの時代にもはやり廃りがあります。例えば10年ほど前に経営指標としてROEを導入する企業が一気に増えました。しかしそれらを導入した企業の多くの社員はそもそもROEの計算式すら知らなかったという笑えない話があります。
最近流行している「デジタル人材」「DX人材」にも同じ懸念を感じます。大切なことははやり言葉に踊らされるのではなく本質を掴むことではないでしょうか?自社の課題は何か?そのために必要な学びはどのようなものか?
数字に強いビジネスパーソンはいつの時代でもどんな企業でも活躍できます。生産性の高いビジネスパーソンの育成を共に目指しましょう!
- 長谷川 正恒氏(はせがわ まさのぶ)
- オルデナール・コンサルティング合同会社 代表社員/日本数学検定協会認定 ビジネス数学トレーナー
- 20代に外資系サービス業で営業に従事し世界3位の実績を残す。2006年より上場企業にて経営企画、管理業務に従事。30代で上場企業役員就任。M&A実務は事業会社責任者として、国内外で合わせて10件以上のクロージング実績がある。豊富な実務経験から「実務に即した人材育成」が信条。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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