講演者インタビュー
エンゲージメント×キャリア自律から考える、これからの管理職育成のあり方
株式会社NEWONE 取締役
葛西 健一郎氏
1on1、ダイバーシティ、心理的安全性など、企業の管理職に求められることは、ここ数年でさらに高度化しています。このような難しい環境におかれている管理職が本来あるべき行動を起こせるように、企業はどう支援していけばよいのでしょうか? 本講演では、管理職育成に取り組んでいる企業の実情を踏まえ、「エンゲージメント×キャリア自律」の観点からこれからの管理職育成についてお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
人的資本の最大化に対応すべく、さまざまな企業が対応を迫られています。
これまでも管理職の重要性は謳われてきましたが、より重要度が増し、要求されている内容も高度化しています。
ただでさえ多忙であり、かつ1on1を実践したことがない管理職に良い1on1を実践させることは可能なのでしょうか?
・今の環境に合わせた新任マネジャー研修を設計すべきなのはわかるが、管理職に伝えていくべき内容が明確になっていない
・ただでさえ忙しい管理職に、まずどんな変化を求めればいいのかわからない
本講演では、新任管理職に対して「彼らを楽にしつつ、本来あるべき行動を起こしてほしい」という人事の皆さまに向けて、「どういう順番で何を研修で伝えるのか」、「何を職場で実践させるべきなのか」を、既に手を打っている企業の事例をご紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
NEWONEは、2017年の設立から「エンゲージメント向上支援」を中心にカゴメ様、ソフトバンク様はじめ多数の企業支援を行っております。各企業が今注力し、取り組み始めている「キャリア自律」についても触れ、「エンゲージメント×キャリア自律」がどのような関係性なのかも整理してお伝えいたします。
※2021年から、法政大学の田中 研之輔教授が弊社顧問として、各社様をご支援しております。
旧来からある、新任マネジメント(管理職)研修は、役割を認識したうえで受講者を他責から自責にし、管理職としての役割を全うさせる設計でした。受講者の認知転換は、他責から自責のみで十分でしょうか?今、管理職に求められている認知転換のポイントはもう一つあるとNEWONEは考えます。
研修で聞いた内容を実践してほしいけど、本当に実践してくれるのか?
実践した内容はメンバーがポジティブに受け取ってもらえているのか?
人事の皆さまが気にしている研修の効果測定も、「ツール」を使い、可視化することで可能になります。
これ以上管理職にいろいろお願いしていいものなのか、人事の皆さまも悩まれていると思います。その懸念を払しょくしながら、自社の管理職がどのような変化を起こさないといけないのか、どこが陥りやすい罠なのかを、生々しい実情とあわせて情報提供いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
株式会社NEWONEは、「個人と組織の関係性が変わる」ということに着目し、その状況下で一人ひとりが働きがいを持って、パフォーマンス高く働くことを支援することを目的に「エンゲージメント向上」をテーマに2017年9月から始動しております。エンゲージメントの観点で慶応大学の島津教授に、キャリア自律の観点で法政大学の田中研之輔教授に顧問に入っていただき、学術的な観点を含め、各社の組織を、より筋肉質にしていくアクションを起こしています。
求められる変化に対し、どう取り組んでいくべきなのか、顧客である人事の皆さまと作ってきた生々しい事例もご紹介し、皆さまにとって価値ある時間にできればと思っております。
- 葛西 健一郎氏(かさい けんいちろう)
- 株式会社NEWONE 取締役
- 大学卒業後、大手広告会社へ入社。2008年株式会社シェイクに転職。営業部長に就任。2017年株式会社NEWONE取締役に就任。営業統括として各企業様へのご支援や、自身もファシリテーターとして主に大手企業様に新入社員から経営層まで研修登壇に従事。2022春HRカンファレンス満足度上位講演獲得。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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