講演者インタビュー
仕事に対する“モヤモヤ”を“ワクワク”へ変える
働きがいを高め人的資本経営を実現する「心理的資本」とは
株式会社電通 GM
高橋 舞氏
従業員の仕事に対する「モヤモヤ=ネガティブ感情」を「ワクワク=ポジティブ感情」に変えていくことは、組織の生産性を高める上で不可欠です。そこで注目されるのが、従業員の自律的でポジティブな感情を生み出す「心理的資本」。人的資本経営を実践する上でも、重要な取り組みの一つといえます。本講演では、電通グループの独自調査の結果と枝川教授による脳科学の知見から「心理的資本」へのアプローチを解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「社員にはよりポジティブに仕事に取り組んでもらいたい!」と、どの企業の経営陣も強く願っています。しかし現実はなかなか難しい……というのがほとんどではないでしょうか?
そもそも社員一人ひとりが今どの程度ポジティブに仕事に取り組んでいるかを正確に判断するのは非常に難しいことです。そこでいま注目されているのが「心理的資本」です。心理的資本とは、“その人が持つポジティブな心のエネルギー”で「Hope」「Efficacy」「Resilience」「Optimism」の4因子から成り立ちます。“資本”と言われるだけあって、それぞれ測定可能で能力として開発可能なものです。今回私たちは心理的資本に注目し、社員がより仕事にポジティブに、“ワクワク”するための新しいアプローチ方法をご紹介したいと思っています。
「社員がよりポジティブに仕事に取り組めるヒントが欲しい!」と思っていらっしゃる方にぜひ聞いていただきたい講演です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
早稲田大学理工学術院教授で脳神経科学、人材・組織マネジメントを専門とする枝川義邦教授とともに、ビジネスマンを対象にした独自調査を実施しました。調査の目的は、心理的資本(ポジティブな心のエネルギー)を高めるための指標を開発すること。「心理的資本を高めることが大事なのは分かる、でもどうすれば?」の「どうすれば?」に対する論理的なアプローチを開発したいと考えました。“論理的なアプローチの開発”というのがとても重要です。
これまで「理論」と「実践」の間には大きなギャップが起こりがちだと感じていました。「理論」はもちろんしっかりしたものだけれど、それを「実践」に移そうとなると、とたんに勘と経験に頼りがちになってしまう。そのギャップを埋めることができたらと思いました。心理的資本を高めるために行うべきことを、ロジックとともにお示ししたいと考えています。
講演をお聞きになると、心理的資本とは何か、心理的資本を高めて社員一人ひとりの仕事に対する“モヤモヤ”を減らし“ワクワク”を増やすにはどうすればいいのかを、納得度高くご理解いただけると思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
日々社員の“ワクワク”を増やすために尽力されている皆さまにも“ワクワク”していただける講演内容にしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
- 高橋 舞氏(たかはし まい)
- 株式会社電通 GM
- 大手都市銀行等を経て電通に戦略プランナーとして勤務した後、退職し渡米。MBAを取得し帰国、大手自動車メーカー経企部門に勤務した後、2017年に電通に復帰。豊富なビジネス現場体験を基に企業の変革をサポートしている。
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