［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会［後援］厚生労働省

――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

世の中にリモートワーク文化が理解・浸透しました。３年目を迎えた今、オフィスワークへの回帰論も見受けられ、リモートワークとオフィスワークの「ハイブリッドワーク」が始まろうとしています。事業変革に加え、労働環境の転換に伴った組織・人材をどう作るべきか、悩み模索されている方も多いと思います。特にリモートワークで明らかとなった「コミュニケーションの課題」が、チームの生産性向上・新たな価値創造の障壁となっているのではないでしょうか。課題認識はありながら、組織として何から着手すれば良いか、現場としてどのような対応を打つべきか、ベスト解が見えないまま手探りで対策を講じている企業もあるかと思います。

人材育成・教育研修を担う当社が取り組んできた、組織全体・現場チームそれぞれの対策と成果をお伝えすることで、これからの組織・人材の在り方と具体策に課題をお持ちの方に、ヒントを見出していただければ幸いです。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

今まさに直面している「コミュニケーションの強化」「心理的安全性の醸成」をキーワードに、当社内で行った取り組みと、研修講師を通じて見えたＮＴＴグループの現況を解説します。

まずは、心理的安全性を醸成するため、営業本部全体で行ったマインド状態の把握と心理的安全性の学習について、その手法と結果を解説します。私は市場課題に応じた育成コンテンツ開発を行っており、その一つの心理的安全性醸成ツールを活用した事例として、開発秘話を交えつつ具体策や心理的安全性の推進法をお伝えします。

つぎに、この２年の職場環境が変わる中で現場のマネージャーが、チーム力の維持向上における課題、特にコミュニケーションや社員のモチベーションについてどういった課題に直面し対策を打ったのか、当社の営業マネージャー自身の日々の苦労と継続した対策による成果から見えた、チーム活性のポイントをお話しします。

研修を通じて見えた他NTTグループの状況や対策なども合間に挟みながら、組織論と現場論で、コミュニケーションの強化・心理的安全性の醸成について解説していきます。

今回は私を含めて、人材育成のコンサルティングや研修講師を担っていた３人が登壇します。研修会社自体の取り組みを聞く機会は少ないと思いますので、私たちの「リアルな経験」からノウハウをお持ち帰りいただければと思います。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

「NTT」と聞くと、最先端技術・重厚長大・着実確実といったイメージを持たれるかもしれませんが、私たちは日々、試行錯誤しながら事業を進めています。

また、NTTラーニングシステムズ自体の企業規模は大きくなく、常に模索しチャレンジし、時には失敗しながらも、お客さまの人材開発・組織開発を支援してきました。

そうした苦労の果てに蓄積した知見や、今求められる育成ノウハウなどを本カンファレンスで提供し、この激動の時代を皆さまと共に乗り越えていきたいと考えております。

本講演が組織・人材づくりの一助となれば幸甚です。

• この記事をシェア