講演者インタビュー
管理職のマネジメントスタイルをアップデート
360度フィードバックを活用した仕組みづくり
株式会社シーベース 代表取締役社長
深井 幹雄氏
管理職は事業推進面でも組織運営面でも要の存在です。一方で、ベテラン管理職ほどマネジメントスタイルが確立しているが故に、新しい知識習得に億劫な傾向はないでしょうか。それゆえ人事もベテラン管理職への研修は敷居が高く実施を躊躇する傾向があります。本講演では、管理職のマネジメント意識を高め、継続的なアップデートを促すための360度フィードバックの活用と「気づき・行動化・習慣化」の仕組みについて解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
管理職のマネジメントによる影響は業績面でも組織運営面でも非常に大きいものであり、管理職のマネジメントスキル向上という悩みを抱えている企業は多いと思います。
VUCAの時代になり、市場の変化は激しく、顧客の志向も多様化し、想定外の競合が現れることもあります。市場の変化をメンバーからいち早く吸い上げ、経営と共有して打ち手を考える。また会社の価値観をメンバーと共有し、メンバーの自発的なアイデアや主体的な行動を引き出していく。管理職にはそんなマネジメントが求められますが、旧態依然とした上位下達のマネジメントから抜け出せていない管理職が多いのではないでしょうか。
人事もこの問題には気づいてはいますが、声の大きい管理職からの反発などもあり、新たな研修の実施などは二の足を踏むケースもあると思います。管理職のマネジメントスタイルのアップデートについて関心がある方にご参加いただきたいと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
管理職が新しい学びを得てマネジメントスタイルをアップデートするためには、部下ではなく自分が学ばないといけないのだという当事者意識を持つこと、気づきを得ること、行動を具体化すること、習慣化することが必要であると思います。この「自分事化」「気づき」「行動化」「習慣化」の仕組み作りを行います。
「気づき」のパートでは、360度フィードバックを活用することで、管理職一人ひとりの置かれている状況に応じた課題を明らかにします。また「行動化」「習慣化」では、グループコーチングやフォローアップミーティングなどの“場”を提供することで、管理職同士が相互に学ぶ仕組み作りも行います。またトレンドのマネジメントナレッジを毎年付与することで、管理職がアップデートの仕組みを活用するモチベーションも高めます。
一過性で終わるのではなく、仕組みとして導入することで、管理職のマネジメントへの意識を高めて継続的にアップデートをすることを促します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
管理職一人ひとりは懸命に各現場を支えていますが、市場の変化やメンバーの変化に対応ができず、必ずしも結果を結び付けられているわけではないと思います。そのような管理職へ定期的に気づきの機会をつくり、サポートをしたいと考えている人事の皆さまと一緒に考えていきたいと思います。
- 深井 幹雄氏(ふかい よしお)
- 株式会社シーベース 代表取締役社長
- 1995年株式会社日本ブレーンセンター(現 エン・ジャパン)に新卒入社。執行役員として新卒サイト、派遣サイト、エージェントサイトの事業部長を経験。2017年シーベースの代表取締役に就任。事業再編をおこない、組織開発・人材開発を支援するHRクラウドサービス事業に集中。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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