講演者インタビュー
メタボ社員が痩せていく!
LINEと体重管理アプリを活用した、若年層からの肥満対策の事例
サンエイ株式会社 安全衛生推進部
磯部 朋子氏
弊社には従業員約1,600名のうち、BMI25を超える肥満の方が400名以上います(うち100名はBMI30超の強度肥満)。メタボ社員に対して保健師は日々指導するも、全く言う事を聞いてくれません。そんな時、高血糖が原因で意識喪失し、工事現場で転倒する災害が発生しました。同じ災害を二度と起こさないために、企業として実施した肥満対策の具体的な方法をお伝えします。(協賛/オムロンヘルスケア株式会社)
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
メタボ社員への対策に苦慮された経験はありませんでしょうか?
弊社には従業員約1,600名のうち、BMI25を超える肥満の方が400名以上います(うち100名はBMI30超の強度肥満) 。メタボ社員に対して保健師は日々指導するも、全く言う事を聞いてくれませんでした。そんな時、高血糖が原因で意識喪失し、工事現場で転倒する災害が発生しました。同じ災害を二度と起こさないために、企業として肥満対策を実施。LINEを活用した食事指導と体重管理アプリで、メタボ社員が痩せる仕組みを構築しました。その具体的な方法をお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
企業が肥満を問題と捉え、肥満対策に取り組むことはハードルが高いと思います。その背景には、体系は個性の範囲ではないか、触れていい問題かわからない、差別的にならないか必要以上に気にしてしまうといった理由があると思います。産業医や保健師に任せきりになっている企業も多いのではないでしょうか。しかし肥満が原因となる疾病は多く、時には意識喪失する場合もあります。
弊社では、高血糖が原因の転倒災害が発生した事をきっかけに、昨年から労働災害の未然防止として肥満対策に取り組み始めました。なかなか生活習慣が変わらない社員に対し、どのようにアプローチしたのか、LINEを活用した食事指導の具体的な内容、今年から新たに取り入れた体重管理アプリの効果等、実際のデータを元に、弊社の生活習慣病改善活動の内容をお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
肥満を改善したら仕事の効率が上がった、体調不良による休みが減った、活動の参加者ではない周りの人も痩せてきたなど、社員からさまざまな効果の報告が出てきました。企業の体力は財務だけではありません。「見えない体力=健康」だと考えています。この見えない体力を磨くために、若年層からのメタボ対策は極めて有効であると考えます。また、若年層から対策を打つことにより、40歳以上になったときに、特定保健指導の対象者になることを未然に防ぐというメリットもあります。メタボ対策にお悩みの企業へ参考になることがあれば幸いです。
- 磯部 朋子氏(いそべ ともこ)
- サンエイ株式会社 安全衛生推進部
- 秋田大学鉱山学部資源素材工学科卒業、ソフトウェア会社、税理士法人を経て、H26年サンエイ株式会社入社。安全衛生推進部で現場の安全パトロールや健康診断に携わっている。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。