講演者インタビュー
「マネジャーのコミュニケーション力」問題を解決する決定版! ~楠本和矢が捉える、現実的アプローチ~
事業変革コンサルタント/プロファシリテーター
楠本 和矢氏
マネジャーの多くが良かれと思って実施している部下への指導や助言、進言、ヒアリングなどが、マネジャーのスキル不足のために上手く伝わらなかったり、誤解を生むことがあります。長年同様の問題を抱えているにも関わらず根本解決できていない企業も多く見聞きします。本講演では「マネジャーのコミュニケーション力」のあり方と、育成方法について具体的なシチュエーションを交えながら、その考え方やヒントをお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
貴社のマネジャークラスの方たちに、以下のようなコミュニケーション課題はありませんか?
・部下への全社方針の説明力が足りず、現場に「やらされ感」がまん延している
・そもそも、組織としてのビジョンが不明確であり、部下に混乱が生まれている
・指示の出し方が曖昧で、上司と部下の間で頻繁に認識の齟齬が生まれる
・一方的な指導や改善指示が、部下の目から「パワハラ」に見えてしまっている
・パフォーマンスに対する評価がなく、部下のモチベーションが上がっていない
・仕事に対する考え方が、メンバーによってまちまちで、いつもその確認に追われる
上記のような課題は、いろいろな会社から聞こえてきます。これらの課題について、そろそろしっかりとケリを付ける時です。現場から集められた、リアルな課題感をもとに、全社的に、どのような考え方でスキルの向上を図るべきかについて、本講演でお伝えいたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
コミュニケーションスキルとは、理屈だけではありません。人間関係に基づいたウェットな心理を加味しなければ、実用的なスキルになりません。この振る舞いによって相手は何を思うのか、どう伝えれば相手は動いてくれる気になるのか。まさに心理戦です。もちろん、普遍的におさえるべきセオリーはありますが、それだけではなく、ヒューマンスキルにこそ、人間的な視点、つまり心理学の視点をいれていくべきでしょう。これが私の持論です。
例えば、ある部下に対して「改善指示」を与えるときに、最初に軽く、本人に対する感謝の気持ちを伝えたり、仕事に対するねぎらいの言葉を少しはさむだけで、相手の気持ちはほぐれます。ロバート・チャルディーニ教授が提唱されている「返報性の法則」です。また、本人に名指しで伝えるのと、「〇〇さんだけでなく、これは皆にも注意してもらいたいこと」と添えて伝えるのでは、本人に与える心理的ダメージが大きく異なります。
これらはあくまで、ほんの一例ですが、物事を伝えるときの「少しの工夫」を知っているだけで、組織の雰囲気がよくなるのであれば、知らなくていい理由はありません。マネジャーにとって、特に重要となるコミュニケーションスキルは何か、そして人事部として、それをどのようにマネジャー陣に伝えていけば良いのか。その考え方を、本講演でお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「そういうテーマの研修は、既にやっている」という方も、一度は私の講演にご参加ください。「人間関係」「心理」を加味した現実的かつ体系化されたアプローチが、果たして貴社にマッチするのか、ぜひご評価をいただけると幸いです。当日はかなり短い時間となりますが、皆さまの人材育成計画策定の一助となるべく、できるだけ多くの情報をお伝えしたいと思います。ぜひ、ご参加くださいませ。
- 楠本 和矢氏(くすもと かずや)
- 事業変革コンサルタント/プロファシリテーター
- 神戸大学卒。丸紅株式会社、外資系コンサル会社を経て現職。多くの企業支援案件の統括役を務める、某社のHR専門組織の代表に着任後、実践に基づくHRソリューションを開発提供。著書に『トリガー 人を動かす行動経済学』『パワーファシリテーション』『人と組織を効果的に動かす KPIマネジメント』など。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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