講演者インタビュー
人的資本情報の開示に向けてまず準備すべきことと、開示後の情報を経営戦略に繋げるための方法論とは
株式会社クニエ HCMチーム マネージャー
住田 祐二氏
国が人的資本情報開示への指針を示すなど、企業として対応する必要性が増しています。一方で、情報開示に向けての準備や、まとめた情報の具体的な活用方法がわからないという声が非常に多いです。そこで本講演では人的資本情報開示を進めるために、最初に着手すべきことを整理したうえで、開示後の情報を経営戦略にどう繋げていくかの運用フェーズまで、事例を交えながら具体的な方法論を解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
昨今、企業の競争力の源泉として人的資本が注目される中、日本政府が人的資本開示への指針を示すなど、日本企業においても対応の必要性が増しています。日本でも、ISO30414の考え方や指標を活用するなど、経営戦略として人的資本情報の整備や開示に力を入れる企業が見られるようになってきています。
・人的資本情報の開示に向けて何から手を付ければいいか分からない
・人的資本情報の開示に向けて効率的に情報収集・開示するにはどうすればよいか
・人的資本情報をより効果的に活用するにはどうすればいいか
などの課題をお持ちの方におすすめの講演です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
人的資本情報の整備や開示を進めていく中で「情報開示の義務化・標準化」と「戦略実行のための情報活用」は同じものとして捉われがちですが、決められたルールに則り人的資本情報をアプトプットすることが人的資本経営の本質ではありません。
(1)自社の人的資本の現状を正しく把握し、あるべき姿とのギャップを明らかにする。
(2)ギャップを埋めるために必要な施策を経営に示す。
(3)施策を実施した結果を正しく把握する。
この一連の流れを根付かせることが人的資本経営にとって重要なポイントであり、とても難しい部分でもあります。本講演では、「情報の開示」と「情報の活用」について構造的に整理し解説します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本講演では、人的資本経営が求められる背景と企業が取るべきアクションに加えて、人的資本情報の効果的な活用方法を事例を交えながらお伝えします。人的資本経営に向けた情報の管理・活用を進められる際のお役に立てるような時間にできればと考えています。
皆さまのご参加をお待ちしております。
- 住田 祐二氏(すみだ ゆうじ)
- 株式会社クニエ HCMチーム マネージャー
- SIer、パッケージベンダーを経て、株式会社クニエに入社。人事給与システム、人材マネジメントシステム導入を中心とした、基本設計から本稼働までの全領域のリード経験を有する。現在は、タレントマネジメントを実現する基盤の構築・業務設計・運用設計におけるコンサルティングを担当。
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