［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会［後援］厚生労働省

――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

本講演では「シェアドリーダーシップ」の理解とそれを促進する「パーソナリティー・ベース・リーダーシップ」について、立教大学の石川淳教授に専門的な立場から解説いただきます。そのうえで、弊社から具体的な施策例や現場への適用について紹介いたします。

「シェアドリーダーシップ」は、メンバーのモチベーションや業績向上に有効性が高いとされています。職場で実現するためには管理職だけでなく、組織に属するメンバーの一人ひとりが自分の強みを生かし、必要な時に必要なリーダーシップを取る状態を目指すことが求められます。しかし対象となる若手社員には、一律の学習・研修スタイルでは響かない、モチベーションアップにつながらないという話もよくお聞きします。そこで、パーソナリティーベースリーダーシップの概念をもとに、若手社員が前向きに学習し、個人の強みを磨き、リーダーシップ行動（組織への貢献）につながる仕組み、育成施策についても触れていきます。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

本講演では、以下のような3つの問いに対して興味をお持ちの方、同様の課題を感じている方に有効だと考えております。

(1)Z世代（若手社員）の主体性の引き出し方とは？
「シェアドリーダーシップ」を目指すということは、若手社員であっても彼ら彼女らの強みを引き出し、リーダーシップ行動を促すことです。価値観や人材の傾向が変化している中で、どうしたら彼らの主体性を引き出すことができるのか？　実際のデータ等を参照しながらお伝えします。

(2)現状の階層別研修とは異なる実践重視型プログラムとは？
リーダーシップは、研修で教えれば発揮できるものではありません。また、世代傾向としても、ギャップアプローチによる厳しいフィードバックが若手社員の行動変容につながらず、新たな方法を模索している人事の方も多いと思います。シェアドリーダーシップを目指す中では、個人の「強み」に焦点をあてます。強みを磨き、職場での貢献・行動を増やすという新たなアプローチの有効性をお伝えします。

(3)Z世代を育成するために管理職に必要な観点とは？
管理職研修を実施していると、若手社員の育成へ悩みを抱える管理職層は少なくないと感じます。悩みの多くは、若手社員の主体性を引き出す関わり方がわからない、というものです。本講演の内容は、若手社員をどのように育成すべきか？何が育成におけるポイントになるのか？それを考える一助となると考えます。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

シェイクは、「企業内での人材育成を通じて、どうすればイキイキと働く人を増やすことが出来るのか」という問いに、「リーダーシップ開発」を通じて取り組んでいる会社です。リーダーシップは、120年以上も前から研究がされており、私たちが広げたいリーダーシップとは何か？ とさまざまなアプローチを考え、議論を重ねてきました。約1年前に、『シェアド・リーダーシップ』（中央経済社）（著者：石川淳）という本に出合い、ここに追い求めていた姿があると感じました。これからの組織運営、若手育成、管理職育成において必要な考え方だと思います。ぜひ多くの皆さんに聞いていただき、ご意見をいただきたいと考えております。

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