講演者インタビュー
「ガウディミーティング」クリエイティビティを発揮し新しい構想を生み出す会議から組織改革を推進する手法
コンティニュウ株式会社 代表取締役社長/名古屋工業大学講師
大山 裕之氏
建築家ガウディは偉大なファシリテーターだった! 彼の芸術作品はビジョンと協力者とのミーティングがベースでした。また大自然から多くを学びサスティナブルな知恵もありました。この先見性を現在に活かすべく生まれたのがガウディミーティングです。ダイナミックケイパビリティ(自己変革力)が求められる今、事業構想力を高めた会議から企業全体の組織改革を推進する手法をガウディ研究者、事業構想のプロを交えお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
アフターコロナ、環境の急激な変化に対応できる組織にとって、「ダイナミックケイパビリティ=企業変革力強化」は最重要課題です。また、個々人の価値観、働き方も大きく変化しているため、マネジメントは個人を尊重する大変革が必要です。
そのためには、参加メンバー全員が安心・安全の「場」で、相互に承認しあい、全員が「自分たちには何ができるのか?」という新しい発想を構想できる会議の方法が重要です。
以下のような人事部門、経営課題に対して、新しい解決手法をお話しします。
・新しい事業や組織を構想し、組織変革できる人材を育成したい
・組織のビジョン、フィロソフィーを現場にどのようにして落とし込めばいいのかわからない
・企業変革力を高めたいが、どこから手を付けたらいいのかわからない
・いろいろな研修を行っているが、一向に成果が現れない
・管理職の危機感が乏しく、自らの変革の必要性を理解していない
"
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
バルセロナの世界遺産 サクラダ・ファミリアを創ったガウディは偉大なファシリテーターだった! 世界に残る卓越した芸術作品を生まれたベースには、ビジョンと協力者とのワークショップがありました。彼は毎日300人もの協力者と話し合いを重ね、あの素晴らしい作品を作り上げたのです。彼は職人を大切にしてアイデアを出させ、一緒に考え、最後は任せるパートナーとして扱ったのです。
私はこの話を聞き、2019年にバルセロナで取材を行いました。そこでガウディの多くの知らざれる知恵を学び、これまで自分自身が体験してつくり出したファシリテーション手法と多くの共通点があることを知ったのです。
そこで私のメソッドに、ガウディの知恵、0から1を生む職人と一緒にものづくりをする構想力、自然を愛し多くの自然からの学びを作品に取り入れるサスティナブルな考えを活かし、会議手法「ガウディミーティング」を造り出しました。
「ガウディミーティング」の手法により、組織の一人ひとりが誇りを持って新しい自分たちでなくては成し得ない事業を構想するところからスタート。モチベーション高く、自らの手で組織改革を実践することができます。
・既存概念にとらわれない、全く新しい発想が生まれる
・チームの方向性が一致し、助け合い成果の出せる強いチームが作れる
・個々が生かされ、モチベーション高く最高の仕事を継続的に行う意識が変革する
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私は13年間、3万人以上のリーダーの指導、2千人以上の個別コーチングを行ってきました。私の強みは現場を肌感覚で知っていることです。
自分の価値観に気づき、他人の価値観を認めるという私の研修の本質は、SDGs、チームビルディング、創造的発想、自己変革、マインドフルネス、全てに共通です。ガウディミーテイングは、その手法を具体的に解りやすく実践していただくために作りました。
世界が変革している今、企業の変革の大チャンスです。ガウディミーテイングから新しい発想が生まれ、組織のビジョンが明確になり、一人ひとりが誇りを持って仕事を邁進する。これが私の希望です。
- 大山 裕之氏(おおやま ひろゆき)
- コンティニュウ株式会社 代表取締役社長/名古屋工業大学講師
- パイオニア、カシオ計算機、大前研一のコンサルティング会社を経て2009年に創業、人間の本質、心理学をベースとしたオリジナルでユニークな人材開発、組織開発手法を多数開発(CAF、ナラティブマネジメント、ガウディミーティング等)。解りやすく、納得感と熱意のある笑顔の講義には参加者から高い評価を得ている。
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