講演者インタビュー
新入社員研修で考えたい「受け入れ先の職場の視点」。
配属先のマネジャーから喜ばれる新入社員研修とは?
株式会社ビヨンド 代表取締役社長
仁藤 和良氏
新入社員の傾向も働く環境も変化している状況下では、新入社員の意志や価値観の尊重を前提に、研修を考えることが大切です。一方で、新入社員への尊重を意識しすぎた結果、「新人のマネジメントに躊躇してしまう」現場の上司や先輩社員も多いのではないでしょうか。本講演では、「配属先のマネジャーから喜ばれる新入社員研修とは?」という問いを設定し、本質的・構造的にポイントを抽出しながら、新人育成について考えます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
一言で申し上げると「今の新人研修に少なからず改善余地を感じているが、どうしたらよいか分からない」という方向けの講演です。
よい新人研修を考える際には、「新人の変化」そして「働く環境の変化」を考える必要があります。これが新人にとっての納得感を生む研修づくりの大前提ですが、次に考えるべきなのは、「受け入れ先の職場の視点」。ここにフォーカスすることで、新たな新人研修の姿が見えてくると思っています。
一方で「長年やっているから」という理由だけで、昔ながらの新入社員研修を継続している企業は多いようです。しかし、ここ7-8年の実感ですが、旧来型の新人研修が新人に刺さらなくなっているという声が強くなってきています。
この問題については、「なぜそうなのか?」「どうしたらよいのか?」という当社なりの考え方をもっており、多くの企業に共感いただいています。その内容を本稿でシェアしたいと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「受け入れ先の職場の視点」で考えてみると、「新人のマネジメントに躊躇する上司や先輩」という姿が浮かび上がってきます。
「新卒の定着」や「早期戦力化」を要請され、「コンプラ」や「メンタル」への配慮も求められるのが、配属先のマネジャーです。さらに「働き方改革」の文脈で工数削減が求められ、成果も求められる。マネジャーにとっては本当にきつい状況だと思います。
この状況はマネジャーに限らず、育成指導担当者や先輩社員たちにも当てはまるでしょう。「新人に教えたいことはあるが、どこまでしっかりとフィードバックすればいいのか?」「厳しくすると、折れてしまうのではないか?」「あまり細かく言うと、いやがられるのではないか?」「最近の新人は権利の主張が強く、やりとりが大変だ」などといった声もよく聞かれます。
この現状を踏まえたときに、「配属先のマネジャーから喜ばれる新入社員研修とは?」という問いが出てきました。
新人を尊重する必要はあるが、一方でやるべきことはやってもらう必要がある。しかし、どのように新人に関わったらよいのかわからない、という悩みをお持ちの方が現場には多いのではないでしょうか。本講演では、この問題をひも解いていきたいと思っています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
人材・組織開発コンサルタントの視点で、できる限り分かりやすく構造的に本テーマを考え、皆さまの思考が進む材料としてご提供したいと思っています。もちろん、私たちの考えはひとつの考え方にすぎません。それでも、皆さんの考えが少しでも整理されたり、方向性が見えたりするような機会になれば嬉しいですね。
オンラインのコミュニケーションではありますが、できるだけ双方向にやりとりできるような場をつくりますので、ぜひオンライン上でお会いしましょう! 私も皆さまとの新たな出会いを楽しみにしています。
- 仁藤 和良氏(にとう かずよし)
- 株式会社ビヨンド 代表取締役社長
- アクセンチュア、リクルートグループを経て「自分を生きる。そして幸せを共創する世界の実現を」をミッションとする人材・組織開発コンサルティングファーム「一皮むける研修のビヨンド」を創業。独自技術「SCT(セルフコンフィデンス・テクノロジー)」を活用し、多くの企業の健全化を支援している。
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